努力と忍耐の違い

自分の中では努力しているつもりでも予想や期待以上の成果が出せないことがあり、その理由を考えました。

そして「努力」しているつもりが「忍耐」になっている場合があることに気づきました。


「努力」と「忍耐」はやっていることは似ていてもアプローチが決定的に異なる。そしてそこから出てくる成果も違ってくる。忍耐ではいくら苦痛を耐え忍んだとしても、当初期待した成果や耐えた苦痛以上の成果は出せないことが多い。


では、努力と忍耐の本質的な違いはどこにあるのか。

1つは能動的か受動的か。

忍耐では苦痛に耐えるという面で受動的になることが多い。

一方、努力では内発的な動機から生じた能動的な行動になることが多い。

自分の内から出てきた行動と外から課せられた行動では取り組み方やモチベーションも変わってくる。そしてその違いが成果にも影響する。

つまり、努力のつもりでも自発的に生じた動機によるものでなければ忍耐に近くなる。やらされているだけでは本当に良い成果は出ない。


もう1つは自分の頭で考えているか否か。

忍耐の場合、嫌なことに耐えるという意識が強くなり、思考レベルが落ちている場合が多い。

人間誰だって苦痛を感じ続けたり、嫌なことを考え続けることには向いてない。人は苦痛や苦難の中では思考を止めてしまう。

思考を止めれば当初の予想や期待以上の成果など出てくるわけがない。


その点で工夫や改善を伴わない努力は忍耐と変わらないかもしれない。何も考えずに同じことを継続し続けるだけでは人は成長できない。


結論として、自分の意思で、自分がやりたいことを、自分の頭で考えながら努力することが重要であると思う。

その場合、継続に苦痛も感じず、最初予想していた以上の成果を上げることもできるはず。

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