【暑いので】誰か後ろに?【怪談】

野口マッハ剛(ごう)

創作怪談ですね

 誰か後ろに居るのか?


 オレは夕方にアルバイトを終えて、ゲームセンターで夜の八時までひとりで音ゲーをして遊んだ帰り道。誰かの視線を後ろに感じる。


 しかし、後ろに誰も居ない。住宅街はシーンと静まり返っている夏の夜。汗がジワりと額から吹き出る。


 妙だなぁ? 夏休みの夜ならば誰か出歩いていてもおかしくはない。それなのに。


 みゃあ。猫が後ろに居る。


 なんだ、驚かせやがって。


 オレはコンビニ弁当をエサに、猫をおびき寄せる。猫が近づいた瞬間にオレはその猫を捕まえた。


 猫の顔は人面だった。


 オレは、とっさに猫を放り投げる。


なんだよ、お前の後ろに居るやつは?


 オレは、えっ? と思って後ろを振り向く。


 そこにはもうひとりのオレが青白い顔で立っていた。




終わり

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【暑いので】誰か後ろに?【怪談】 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

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