003 我が町の超人気スポット

2024/5/9 AM9:29記


毎週水曜は,我が町で2か所ある資源ゴミ集積所が開場される。


土日に足を運べない人の救済措置だと受け止めているが,週末来場の集中緩和が主目的だろう。


9時開演。

各演目を担う役者(職員)たちの

「ペットボトルは洗ってからにしてくれよォ!」

「パックは内側が白い物だけ!

銀色の奴ァお断りだァ!」

といったような威勢の良い声は聞こえない。


「ダンボールは縛ってください」

「紙袋の紐は外してください」


と時に誰かが冷たく注意されている様が見られるだけだ。


兎に角,娘の登園とマッチした時間であり,送った後に寄ってゴミ捨てして帰ろうという算段である。

お察しの通り未だかつて実現したことはない。


何かを察知したかのように,暇つぶしに困る空き時間ができる絶妙なタイミングで,外へ出せとぐずり出す。

出所まで後1日なのに脱獄を試みる囚人さながらだ。

安西先生の顎をタプタプしながら,俺を出せとせがむ桜木花道にも似た挙動。


ゴミ捨て場の駐車場で待つ時間ほど退屈なものはないだろう。

ただ,何でも良いので一番乗りを体験しようと思い立ち,少し早いが集積所に向かった。



既に2人いた。

一瞬パチンコ屋と間違えたのかと錯覚した。


自分の到着とほぼ同時にもう1人。

危うく表彰台を逃すところだった。



もっと他に行く所あるやろ💦というか各町内の回収ステーションに捨てたらええのに💦



あ,自分もか……。


以上,明日の朝も目覚められますように。



追伸.

30代男性の部での着順は1位でした。

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