文部科学省現代伝承調査室分局における「害性伝承」区分の調査・報告・提案書

@idkwir419202

当ホラー文芸のコンセプトについて

序話 まず初めに

 この度は様々あるホラー文芸から弊小説をクリックしていただき感謝いたします。

 まず初めにこの文芸の趣旨をご説明いたします。

 当文芸は端的に言うと。

 「都市伝説をメインに取り扱うSCP報告書形式のホラー文芸」

 で、ございます。


 具体的な部分に関してはこれから続く各「害性伝承」に関する調査・報告・提案書をお読みいただければと思いますが、この文芸の具体的な指針をご紹介いたします。


 ①都市伝説の取り扱いについて

 今回、都市伝説として取り扱う様々な怪異、ネット上に散らばるホラー系ミームなどを取り扱います。あくまで自己創作による都市伝説は取り扱わないですが、各都市伝説を自己解釈しモダンナイズしたものを取り扱う予定です。

 

 ②報告書形式について 

 SCPやBackroomsに精通している方は読み慣れており、カクヨムでの展開は機能面での不都合性から読みづらく楽しみづらいかもしれません。ですがこれら創作怪異掲載サイトは一次創作がメインであり、また自己作品を批評していただいた上掲載が存続するかどうか決まります。

 この部分の是非は論じませんが、今回はネットや様々な媒体によって掲載されている都市伝説を二次創作的論理によって使用すること、規約違反がない限りは掲載し続けられるウェブ小説サイトが適していること、そのうえで報告書に文体や閲覧時の雰囲気が似ていることなどを鑑みて、当サイトにて報告書形式のホラー文芸を執筆させていただきます。


 ③ホラー要素(残酷・暴行・性的描写なども含む)について

 ホラー要素に関しては報告部分に関する聞き取りログ以外は排するつもりです。この点に関してもSCPやBackroomsに明るい人は理解できるかと思います。

 本ホラー文芸で味わっていただきたいのは「今そこにある闇への不安」です。ここは創作者本人の腕次第ですが、直接的なホラー要素を排し報告書を読み進めていけばいくほど、皆々様へ目の前の小さな闇に歪な存在を感じていただけるよう努力いたします。


 以上、3点が本ホラー文芸の指針です。

 最後に、なぜ「都市伝説」なのか、ですが。

 近年の都市伝説の衰退ぶりを皆様あまり知覚していないかと思われます。

 理由はいろいろとありますが、実しやかに語られるものは現実と絡んで不安心を煽るフェイクニュースやQアノンに排斥され、創作に近しいものは前述のSCPなどが隆盛しています。

 かつて語られたような黄昏時に感じる誰かの視線を。

 都市の陰から見える誰かの存在を。

 もっと、感じてほしいと。思った次第です。

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