成果と魔法
『毒生成』、『毒操作』、パリン、バリバリバリバリ、
『毒生成』、『毒操作』、パリン、バリバリバリバリ、ごくり。
"『毒生成』のレベルが上がりました"
"『毒操作』のレベルが上がりました"
もぐもぐと魔晶石を食べていると、中性的な声が響き、2つのスキルのレベルが上がったことを教えてくれる。
なんとかあの消化器官からは逃れられ、今は疲れ切った体を鞭打って魔晶石を食べて、自分が隠れられる穴を掘っているところだ。
今すぐにでも寝たい気分だけど、これをやらないと俺は安心して寝ることができない。
前は生えていた魔晶石に身を隠してたけど、それはまだ目が開いているからであって、
ガッツリ寝ていたら、落ちてしまう危険性があるし、敵にも見つかるからだ。
前世でも寝相はそんなに良くなかったしね。
まあそんな感じの理由があって、頑張って自分が隠れられるくらいの穴を掘っているわけだ。
ちなみに『水魔法』が使えるので、水で綺麗にしてもいいけど、『毒生成』と『毒操作』を使ったら、そっちのレベルアップにも使えるからね。
『水魔法』よりも『毒生成』と『毒操作』のの方が実用性がある、というかよく使うので、
どちらかと言うとそちらのレベルを先に上げたいのだ。
あとは毒を塗っとくと、もし敵が来たら少しは効くんじゃないかな、っていう思惑もある。
閑話休題。
まあとにかく早く寝たいので、頑張って掘らなくては。
数分が経過し、なんとか寝るための穴ができた。結構ゆとりを持って寝れるくらい大きい。
しかも入る穴は蛇の俺がぎりぎり通れるくらいに小さい安全設計だ。
また掘るのは大変なので次からはそこまで離れていない限り、ここを巣穴にしようと思う。
そう思ったのを最後に、睡魔に身を委ねた。
――――――――――――
「ギチギチ、ギー、」
不愉快な音をBGMに俺はゆっくりと目を覚ます。
それと魔晶石のかべを牙やら爪やらで引っ掻いているようで、キーキーといった音も合わせて聞こえてくる。
俺はゆったりと目を開けると、
「シャアァーッッッ(うるせえ)!!」
と叫んだ。
半は反射的に『
石の棘が突き出て音の正体を突き刺し、生み出された水は、それにかぶさる。
「ギチギ…ッ゙…。」
音の正体、ホワイトミストパラサイドはグネグネした体を一回よじると、抵抗するすべなく溺れる。
だが、なんとか逃れようと地面をたたきながら暴れる。
俺は『
(……………。)
あいつは結構大きい。長さとしては俺の10倍位はある。
どうしてこの穴を見つけれたのか不思議だけど、もしかしたら鼻が効くのかもしれないね。
俺は次から寝るときは穴を塞いでおこうと決意する。
種族>ポワゾンスモールレッサースネーク
#進化可能#
<HP> 72/75
<MP> 259/300
<
<
<
<
<体力> 56
<瞬発力>96
:レベル20 <3/95>
スキル『逃走Lv.2』『熱感知Lv.3』『毒耐性Lv.4』『毒操作Lv.3』『
称号『異端者』『ネズミ殺し』『
さて、ホワイトミストパラサイド戦で魔法を中心に戦ったからか、それ系のスキルレベルが上がった。
そういえば魔法系は『鑑定』してなかったので、ついでに他のも確認して今使える魔法を整理したい。
ということで『鑑定』さんよろしくお願いします。
『火魔法』…火を司る魔法。威力の高い攻撃魔法が多い。
<Lv.1
Lv.2
Lv.3
『水魔法』…水を司る魔法。他の魔法と組み合わせることで効果を発揮する魔法が多い。
<Lv.1
Lv.2
『土魔法』…土を司る魔法。罠系魔法が多い。
<Lv.1
Lv.2
『風魔法』…風を司る魔法。素早い攻撃魔法が多い。
<Lv.1
『闇魔法』…闇を司る魔法。
<Lv.1
『光魔法』…光を司る魔法。回復魔法や
<Lv.1
Lv.2
『空間魔法』…外を司る魔法。攻撃にも防御にも転じる魔法。
<登録…なし>
と、まあこんな感じのようだ。
これを見るに一つ一つの魔法に特徴があるっぽいね。攻撃なら、火魔法か風魔法。それで、威力重視か、速度重視かでどちらかが決まる。
それにしても『空間魔法』はよくわからない。登録ってところから何かしなくてはならないのだろうか。
――――――――――――
少し補足です
魔晶石はイメージ的にはアメジスト。一面の魔晶石の壁にいくつもの突起のようなものが生えているイメージです。
前に主人公が隠れていたのもそこの隙間です
ね。
遅くなり申し訳ありません。
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