第4話 訓練
ガーランドは普段、クラウゼと共に任務に付いていた、
しかし空いた時間を見つけてはユーリを乗せて空を飛ぶようになっていた
また竜騎士の概念、竜とは何か?など教える様になってきた、
ある日、ガーランドは上空に高く飛び落ちるような勢いで地面に急降下
そして上空に離脱する動きを見せる
「この落下している最中に竜騎士が槍を投げると落下の勢いと
槍のスピードで凄まじい破壊力が発生する、これを」
「急降下爆撃?」
「爆撃?まあ、急降下斬撃という技だが、それにしても何故、その言葉を?」
「わからないです、なんとなく」
「本当に不思議な子供だ、まるで前世があったみたいだな」
「前世?」
「お前はやはり竜騎士か、もしくは竜が前世としか思えない」
「僕も良くわからないのです、ただ、なんとなく空を飛んでいた記憶があります」
「それは面白い、こんどじっくりと聞かせてもらおう」
話は続く
ユーリがガーランドに聞く
「竜は長生きと聞きますが?」
「私で5000歳ぐらいか、まあ、詳しい歳は数えていない」
「それでも僕たち、人間とは違い、長生きですね」
「単純に比較は出来ない、例えば物心つくのが1000歳という竜もいる、
2000歳でも人間の子供程度の竜もいる、まあ、竜にとっての寿命とか年齢は曖昧な物だ」
「竜はこの世界にいっぱい、いるのですか?」
「いや、全部合わせても200体もいるだろうか?人間に比べたら数は少ない」
「驚きました、竜って強いし、長生きだし、もっといっぱいいるかと」
「だが、竜は人間ほど生命力には満ちていない、黄昏の生き物だよ」
ユーリは不思議に思う
『竜は衰退しているのか、、、何故?』
ガーランドが答える
「そんな、竜が同盟を結んでいるのはハイランド王国だけだ」
「何故です?」
「始祖竜と言われる古の竜とこの国の始祖王が契約を結んだ、
他の国を侵略しない代わりに竜の加護をうける、
そして人間も竜に住処などを提供すると」
陸に降りた2人、ガーランドはユーリに言う
「竜の行動には規範がある」
「規範?」
「決まりというか、こういう物だ『大いなる力には大いなる責任が伴う』」
「大いなる力には大きな責任?」
「まあ、お前なら直ぐにわかるだろう」
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