9日目

あれ、いつの間に寝ていたんだろう。


巣を歩いていると、もうすでに遠征に出ている蟻達もいるようだった。モグラの回収の為に、巣の外へ出て皆んなを集める。


「ギィギィ!」今日は肉の回収をメインで活動してくださーい!


働き蟻達がゾロゾロ回収しに歩きだした。

先頭は昨日一緒に行った兵隊蟻。後ろに働き蟻がすごい量ついて行っている。余った兵隊蟻は等間隔で働き蟻の周囲を護衛している。


後は全て任せよっと...


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洞窟にて。


兵隊蟻A「ギィー」もう少しで着くぞー


働き蟻A「ギィ」巣以外に入るなんて初めてだ。


働き蟻B「ギィギィ」そうだなぁ、普段危ない事は我らの王が率先してやってくれているからな。やめて欲しいがな...


兵隊蟻B「ギィ!!」おい、お前ら何かいるぞ!!


モグラの肉に虫が湧き始めていた。


兵隊蟻B「ギィ!ギィ!ギィーー!!」大事な食料に触れたんだ!奴らも食料にしちまえ!攻撃ーー!!


大勢の蟻達が湧いていた虫達を攻撃し始めた。


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一方で。


新しく手に入れたスキルで、巣の強化とか綺麗にリホームが出来ないかな...食料の保存場所とか綺麗にしたいしー...


とりあえずやるかぁ


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巣に残っていた働き蟻などにも手伝ってもらうことにした。


手始めに

丸い通路を大幅に広げ、見栄えが良いようにちゃんとした四角い通路にする。


部屋の出入り口も丸ではなく、四角くし石や岩で囲う。


適当に広げていた為迷路になっている。

わかりやすい様に階層別に分ける事にした。


1階は入り口もある為ゲートキーパー蟻の休憩室や、すぐに戦闘へ行く兵隊蟻の待機場、簡易保管室や生き物の解体場などにした。


2階は比較的に農業蟻や働き蟻の、活動スペースにしてもらう為横に広がった。


3階に繋がる階段は複数作った。

階段のほとんどは蟻達の寝床に繋がっている。

一つだけ食料庫や看護蟻の病院みたいなスペースを作成した。


4階は私の部屋だけのスペースになった。


これよりも深くなる場合は私の部屋を解体して、さらに階層を作る予定だ。


さてと、最後は入口だな


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「ギィギィ」ゲートキーパー達やってるかい


「ギィ!」


ほんと...何言ってんのかわかんないなぁ...


「ギィーギィ?」巣のリホームをしてて次は入り口をやりたいんだ。少しよけてもらってもいいかい?


「ギィ」


よし、やるかー!


作業を終えると夕方になっていた。


かんせーーい!いい出来栄え...なんだけど...

どこからどう見ても、神殿?宮殿?みたい...

我ながら自信作!


お?


大勢の蟻たちが洞窟から戻ってきた。

巣に近づくも、辺りをキョロキョロして戸惑っている。


「ギィ!ギィー」おかえり!すまないがリホームしてしまった。巣の説明は、巣残ったメンバーに各自聞いて使ってくださーい


ん?...モグラの肉以外にも虫がチラホラ見える...大きい怪我をした蟻は居なそうだけど...変な体液浴びてる奴もいるなぁ...見ないでおこ


---


ふぅ...今日もいい作業したなー!

バレない様に、自分の部屋を少し大きくして、藁でベットを作っちゃった〜!


これで痛い床ともおさらばだ!!


あ〜今日も満足〜

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