8日目②

いったいどうしたら...


距離を取られるなら後ろに走って逃げー...させてくれませんよね...そりゃ回り込みますよね...


モグラはどんどん土魔法で土を飛ばしてくる。土で道が狭くなってくる。


このままだと、本当に生き埋めになる...

戦うしかない...よね...でも近づかないし...

風斬は当たらないし...



そうだ!できるかどうかはわからないけど...


水弾をレベル1程度で発射!


モグラは爪で水弾を受けるも全くダメージは入っていない。何食わぬ顔で土魔法を使っている。


よしよし!逃げないな!まだまだ水弾をくらえ!!


数分が経ち、土が凄い量積み重なり、もう横に避ける程の幅はない。モグラはというと水でビシャビシャになってきている。


そろそろこっちが限界だ...

これで倒れて...!!!


私の全力!


逃げても遅い!雷槍ーーー!!


モグラが横穴を掘り逃げたが、滴っていた水に伝って感電した。


やった!知恵の勝利!

皆んなはここで待ってて?まだ、電流が流れてたら危ないから。


逃げたモグラの所まで行くと、まだ息はしておりビクビクと痙攣している。


トドメの風斬!風斬!風斬!風...



いやー強かった。流石モグラ。土の竜って名前は嘘偽りじゃなかった。


まぁ、竜の名前があるわりにだいぶ後半は卑怯な感じで攻撃をしていたけど...


皆んなーもうこっちに来てもいいよー!


---


さて、これからどうやって帰りましょうか。

モグラの道を使って帰れる保証なんてないし...


んー...


皆んなの体力も限界そうだし、私のMPもそろそろ尽きそうだ。


しょうがないから、ここでモグラを解体して食べて回復をしよう。


「ギィ」皆んな解体するの手伝って!


---


ふぅ、何時間かかったんだろう。

とりあえず各部位に切り分けて、持ち運びやすくした。


これ、巣まで何往復すればいいんだろうか...


肩甲骨の下から腕の部分にあるお肉、ミスジを頂きながら考える。


うっっわ!めっちゃ美味しい!!


ピコン


を?


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名前 【m@t&#log# Queen】 level 118

HP 130.000

MP 74.500


スキル 【解毒Lv5】【跳躍Lv4】【ファイアブレスLv10】【自動回復Lv5】【威圧Lv10】【水弾Lv4】【風斬Lv6】【雷槍Lv8】【統率Lv1】【アイアンクローLv3】【土操作】【石操作】


ユニークスキル 【#&Lv5】【眷属召喚Lv5】


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お〜スキル増えて、アイアンクローもレベル上がってる上がってる〜。知らないスキルはとりあえず使ってみますか。


土操作!


...


すっごい地味!しかも...集中しないと全然動かせない。あのモグラ凄かったんだなぁ...あれだけ遠くから土を飛ばせていたんだから。


続きまして!石操作!


こっちも地味だなぁ...。大きい岩は動かそうとするとゴリゴリMPが削れていく。石程度なら消費なしで浮かせることができるけど...


石を飛ばしても...5mも飛んでないなぁ...


んー...。弱いなぁ


そんな事よりも...早く地上に帰らなきゃ、瀕死の眷属がなぁ...


あーでも、道が無いんだよなー...。


モグラみたいに手で掘れ無いけれど、手に入れたスキルでなら何とかなるかもしれない


---


崩落現場まで戻ってきた。


よし、やるか!土操作!石操作!


周りの石を土台に。隙間を土で埋めて固めていく。

乗っかっても崩れない強度にしていく。


---


2〜3時間が経過し階段が完成した。


疲れた。脳が焼き切れそう...

休むのはあと!皆んな!巣へ帰ろう!


あ、そう言えばこの道は蛇がいたね...忘れてたよ...

 

ジュワ〜...


気付いた頃には、毒が直撃していた。

スキル解毒で直ぐに治療はできた。


攻撃をくらった事で兵隊蟻が発狂している。

何か...申し訳ない...


崩落で無事だった兵隊蟻はモグラとの戦闘時、仲間の護衛をしていてもらっていた。

その為、元気が有り余っているのだろう。


叫びながら先頭で戦ってくれている。


もう、良いや。好きに戦って...


「ギィギィー」グロテスクなのは目を瞑るから、安全な退路を作ってー


---


外だーーー!!

1日の出来事だけど、何ヶ月居たのだろうと思うくらいの疲労感だ。


外はすっかり暗くなっている。

急いで巣へ戻った。


---


負傷した蟻達はいつの間にか出来ていた、治療室へ運び込まれた。

そこには、新しく進化したであろう看護蟻が居た。


看護蟻は回復魔法が得意なようで、今回の致命傷のような深いダメージでも即座に回復した。



よかったぁ〜これで安心して休める。


自室に戻ると、いつのまにか寝落ちしていた。

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