5日目

目が覚めてもやっぱり今日も蟻だよね...


今日は何しようか...


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外にでて陽の光を浴びる。


え...


昨日の夜の戦いで亡くなった蟻3匹が端に置かれていた。



おい お前ら、これはどういう事だ?


無意識に【威圧Lv10】を使用していた。


働き蟻の何匹かが出てきたが、震えながら首を傾げている。


そっか、人間とは感覚が違うんだ...


「ギィギィー!」働き蟻達!命令だ!亡くなった仲間が居た時は必ず墓地を作ること!そして埋葬すること!


働き蟻達はさっそく動き始め、亡くなった蟻達をを運び穴を掘り埋めた。


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自室に戻って新たに眷属召喚を行った。


兵隊蟻を5匹


働き蟻を13匹


合計18匹召喚した。


現在、兵隊蟻10匹、働き蟻60匹になった。


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眷属と言っても、私からすると子供も同然だ。これからは誰も亡くならないようにしないと...


ステータスの横にフリックすると、仲間欄が出てくる事に気がついた。


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働き蟻【worker】×55


兵隊蟻【soldier】×10


霊柩蟻【Undertaker Ants】×5


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ん?何か知らない蟻が居る...


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種類を選択すると眷属のレベルやステータスを見ることが出来た。


働き蟻はLv5〜Lv12と低く、雑用・戦闘補助などいろいろな事を行うが弱い。


兵隊蟻はLv40〜Lv66と高く、戦闘のみ行う為雑務は行わない。


霊柩蟻はLv30〜32とそこそこ、亡くなった蟻を埋葬・戦闘補助を行う。


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さっき命令をした蟻達が進化したのだろうか?


おーい、霊柩蟻〜来てくれ〜


数十秒程で走ってきた。



他の蟻とは少し茶色く体に紋様が入っていて、違う見た目をしている。


「ギィ」ありがとう呼んだだけ、戻っていいよ



進化しても、蟻は蟻だな〜...


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お昼頃


今日は東へ向かうことにした。


他の蟻も何故かついてこようとする為、兵隊蟻5匹のみ許した。聞き分けよく、巣の防衛をしてくれる様だ。


森を歩く事数時間


村があった


それも、そこそこ大きい村だ。


気になり少し近くまで行ってみた。


「魔物だーー!!敵襲ー!」


「ギィ!」違う!人間だ!


「冒険者を呼べー!」


ダメだやっぱり話なんかできない。


「ギィ...ギィ」


あ、兵隊蟻たちは指示待ちだ。戦いたくてウズウズしている様な感じがする。


「うぉぉぉおお!」


うっわ...ゴリゴリのおっさん達が走ってきてる。


こっわぁ...


「ギィ!」退散!!


厄介ごとは嫌なのでとりあえず逃げる。


一直線で逃げると巣の場所がバレてしまうので、少し遠回りして逃げた。



おっと??


巣のちょうど南側に実家(産まれた時の蟻の巣)があるでは無いですか。


冒険者達はまだ追ってきている。


巣の近くで身を潜める。


「これは」


「隊長!これはだいぶデカイ魔物の巣でっせ」


「そうだな...難易度A級はありそうだ...少し時間はかかるが、アラーナ国の竜騎士様に救援依頼を出そう」


「了解しました!」


「手は出さずに、ララナド村に戻るぞ!」


冒険者達は戻って行った。


何かすっごい情報が沢山あった気がする。


まぁ、いいや、帰ろ


---


自分の巣へ戻る。


んー...絶対あの冒険者達来るよなぁ〜。備えておく必要があるな


眷属召喚!


ご飯を食べMPを回復し、淡々と召喚した。


働き蟻を100匹


兵隊蟻を50匹


を召喚した。


かなりのトカゲの肉を食べた。


まだまだ食べれるけれど流石に飽きたなぁ...他の味も食べたいなぁ...


まぁよし、今日はもういいや、休もう。

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