2日目

ふぁ〜...いつのまに寝ていたんだろう...


入り口の穴を開けて外を覗く。昨日の狼の姿は何処にも無い。


ふぅ...よかった...ここを家にして周りを見て回ろう!


最終目的は元の世界に帰る!


できるかな...頑張ろう...


太陽を目印に今日は北から探索に出かける事にした。


---


歩いても歩いても森は続いている。


ガサガサ...


だれ?


立ち止まり辺りを見渡し音の主がそこにいた。角の生えた兎だ。


可愛い!けど...何あの角は...てか、体小さ!私がデカいのかな??


瞬時に兎が向かってくる。一直線に角を刺しに来た。咄嗟に手で掴もうとするも手が前に出ない。前足それほど器用では無い。人間と同じ様には動かない。


やばい!...この!!!


咄嗟に顎で角を挟む。


バリっと兎の角が砕けた。


兎はその場で目を回し倒れたが、まだ息はしている。


私ってそんなに顎の力強かったんだね...流石蟻様様だよ...そんなことよりもトドメを...うぅ...


手の爪でトドメを刺した。


ピコンと左上のマークに!マークが着いた。

見てみると


---


名前 ノーマル アント【worker】 level 2

HP 12

MP 6


スキル なし

ユニークスキル 【#&】


---


お、レベルが上がっている!


トドメ刺したからにはちゃんと食べるのが礼儀。

いったん家まで戻り兎を置いておく。


さて!もう少し探索へ出かけよう!

同じ道のりを歩く。兎の様な動物には出会わなかったが、キノコを見つけた。


このキノコ...椎茸か?毒々しいけど...


とりあえず背中に乗っかるだけ乗せ、家まで戻った。


家に着く頃にはちょうど夕方になっていた。


食料が増えて家がだいぶ小さくなった気がする。

食べ物を食べる前に、家(巣)を拡張を始める。


まぁ、食糧庫的な感じに穴を掘るだけなんだけどね。


---


一時間ほど穴を堀り食糧庫が完成した。


よし!ご飯を食べよう!

まずは、顎を使って兎の皮を剥いで肉団子にして食べる。うーん...味気ない...塩が欲しいなぁ...


キノコはそのまま食べる。何かピリピリする...でも、キノコだなって味がする。


付け合わせに昨日も食べた果実を食べた。


ピコンピコン


お???


---


名前 ノーマル アント level 3

HP 15

MP 8


スキル 解毒レベル1 跳躍レベル1

ユニークスキル 【#&】レベル2


---

食べただけでステータスが上がってる。何か他のスキルも追加されてるな...


解毒って...あのキノコやっぱり毒あったんかい!でもまぁ、死なずに済んで良かったよ。


食べたらスキル増えるのか??どうだろうか...


今日も寝る前に声出す練習しますか〜...


「ギィー!」あーー!


うん...舌が無いから発音できん...


狼対策で家の入り口を土で埋めてから休みへとついた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る