【光】23 走れ!

 本物の怪物が、間違いなくそこにいる。


 境内の木々が揺れているのは先程までと変わらない。だが、揺れ方がそれまでとは明らかに違っていた。巨大なが上空を旋回している。そのが唸りをあげて頭上を通過するたびに、風にあおられた木々の枝がへし折られて落下してきた。


 光は足がすくんだ。


 あの黒いユニコーンと同質の存在が真近くにいる。人知を遥かに超えた存在――神と呼ばれる獣が。


 サンダーバード。

 その甲高い鳴き声が闇を引き裂くように轟いた。


 光は本能的な恐怖に支配されていた。感じているのは捕食者と被捕食者の間にある、絶対的に覆すことができない差だった。次の瞬間にも、自分は殺されるかもしれない。食いしばろうとした奥歯が笑ってしまうほどガタガタと震えていた。


 光は恐れ慄いていたが、同時に希望も抱いていた。

 これなら――この生物なら、あのユニコーンを倒せるかもしれない。


「撫子!」


 撫子は頭上を見上げていた。表情はよく見えないが、きっと勝ち気な笑みを浮かべているのだろう。彼女には何も恐れる様子がない。『巫女』として、神の前に堂々と立っている。


「大丈夫よ」


 凛とした撫子の声は、サンダーバードが作り出す暴風を貫いて光の耳に届いた。その声は恐慌状態だった光の心に落ち着きをもたらした。


「光、目を閉じていて。『巫女』の私は平気だけど、神獣クラスのUMAは見るだけで寿命を奪われちゃうから」


 撫子はユニコーンが出現したときも同じようなことを言っていた。いったい如何いかなる原理で命を吸い上げるのかは分からないが、神と呼ばれる生き物ならばどんな常識外れな現象でも引き起こしてしまうのだろう。


 光は目を閉じた。

 まぶたの裏の暗闇を見つめる。五感の一つが使われなくなったからか、代わりに音が洪水となって光の耳に押し寄せた。境内の御神木の幹が、サンダーバードの起こす突風を受けて悲鳴を上げていた。石造りの鳥居さえ、土台から揺さぶられて軋んでいる様子だった。拝殿の屋根瓦も、狂ったカスタネット奏者のように音を立て続けている。


「僕は何をすればいいの?」


 光は撫子がいるであろう方角に向けて問いかけた。答えは存外近い距離から聞こえた。


「そうね、私がアイツと話をつけるわ。ユニコーンと戦ってくれって。だから光は私の精神がアイツに連れて行かれないように、心の中で強く私のことを思っていて――って何言ってんだろ、恥ずかしい」


 最後は早口だった。光は赤面している撫子の表情を思い描いた。見られないのが惜しい。いや、そんなことを考えている場合ではないのだが。

 光は『よすが』として、『巫女』である撫子をこの世界に繋ぎ止めておかなければならないのだ。心の中で強く思うことでそれが可能になるならば、喜んでそうしようと光は思った。


 光は撫子の姿を頭の中に思い描いた。その撫子は巫女装束ではなく、セーラー服を着ている。絹のような長い黒髪。透き通るような白い肌。そして決して砕かれることのない宝石のような二つの黒い瞳。光は知っている。彼女の内側にある強さも、弱さも。そして、あたたかさも。

 

「僕はいつも思ってるよ、撫子のこと」


 こうやって撫子のことを考えるのは、光にとっては日常の一部だった。「何よ」と唇を尖らせる撫子の顔を思い浮かべた瞬間、


「何よ、それ」


と撫子本人が言ったものだから、光は苦笑した。


「ごめん」


 光は思わず謝った。撫子が怪訝な顔をしているのが、見えなくても分かる。

 撫子は溜息を吐くと小さな声で言った。


「いいわよ、私だって同じだもの」


 もしかしたら撫子は光に聞かせようとは思っていなかったのかもしれないが、それははっきりと聞こえた。光の胸の中に、暴れ出したくなるほどの歓喜がこみ上げた。


 僕達は繋がっている。

 これ以上ないくらいに。

 だから、何も心配しなくていいんだと撫子に言ってやりたかった。


「アイツ、降りてくるわね。光、絶対目を開けないで」


「わかっ――――」


 た、まで言い切れなかったのは、呼吸が止まるほどの風圧が神社全体を包んだからだった。サンダーバードの翼が作り出す羽音は、もはや爆音と呼んでも差し支えないレベルだった。おそらくサンダーバードは石段の向こうでホバリングしているのだろう。光はあまりにも強烈な風に、その場から吹き飛ばされそうになった。へその下辺りから湧き上がる浮遊感でめまいを起こしそうになる。


「――ねえ、本当に大丈夫なの」


 光が思わずそうこぼした瞬間、鼓膜を引き裂くようなサンダーバードの絶叫が正面から叩きつけられた。光の頬の肉がブルッと震えた。嫌でも死という単語が頭をよぎる。


「もう、うるさい鳥ね!」


 撫子はひるまず神の獣に悪態をついた。

 その胆力には恐れ入るが、撫子は本当にこの怪鳥と意思の疎通ができるのだろうか。コミュニケーションができなければ、コイツにとっては自分達などただのエサだ。光が目を閉じている間に、撫子がこの化け物に頭から食べられてしまうことだって考えられた。


 そもそもサンダーバードは人間の言葉が分かるのだろうか。そんな根本的な疑問まで浮かび上がってくる。まさか言葉などなくとも、撫子が猛獣使いのようにこの巨大な猛禽類を操るというのか。そんな光の想像を知ってか知らずか、撫子は言った。

 

「ユニコーンと戦ってくれるって」


「コイツ自身がそう言ってるってこと!?」


 信じ難いが、撫子は本当にこの怪物と意思を通じ合わせることができているらしい。声に出すことすら不要のようだ。これが撫子の『巫女』としての能力ということなのだろう。


 何はともあれ、サンダーバードはユニコーンと戦うことを承諾した。


 光は二体の巨獣が激突する様を思い描いた。それはもはや、人間の理解を超えた戦いだ。なるべく周囲に被害をもたらさないように――なんてことを願うのは無理な話だろう。自分と撫子はその戦いを近くで見守る必要があるのだろうが、巻き添えを食らってあの世行きという可能性も考慮しなくてはならない。どこか高台から見守ることができればいいのだが――


 光がそんなことを考えている間、撫子は口を閉ざしたままだった。


 やけに長い沈黙だなと光が思った時だった。


「光」


 撫子の声は、閉ざされた視界の中で、やけにはっきりと聞こえた。どうしたのと光が答える前に撫子は続けた。


「私のこと、繋ぎ止めておいてね。絶対に――どこにもいかないように」


 その言葉には撫子らしからぬ弱気な心が見え隠れした気がした。さすがの撫子でも、サンダーバードの姿を目の当たりにして恐怖がよぎったということだろうか。


「――撫子」


 そんなことを言わなくても大丈夫だよと伝えてやりたかった。光には世界中の誰よりも撫子のことを思っているという自信があった。たとえ神様が相手でも、絶対に撫子の手を離したりなどしない。


「コイツがあの黒いユニコーンをやっつけてくれるのを二人で応援しよう」

 

 光は目を閉じたまま、撫子が立っているであろう方角に向けて笑顔を見せた。

 撫子の不安が少しでも取り除かれるようにと。


 だが、撫子からの反応はなかった。

 サンダーバードが巻き起こす風の音だけが耳に届く。撫子の存在がどこかに消えてしまったように感じられて、光は焦燥感を覚えた。目を開けるわけにはいかないので、光はもう一度呼びかける。


「ねえ、撫子」


「もしも――」


 予想していたよりも近くから撫子の声が聞こえたので、光は思わず後ずさりした。撫子が目と鼻の先にいる。いつの間にこんなに近づいたのかと光はうろたえた。撫子の体温さえ感じられる。髪の匂いも、そして――


 柔らかくあたたかい何かが、光の唇に重ねられた。


 光は思わず目を開いた。開かずにはいられなかった。高揚。衝撃。陶酔。真っ白になる頭の中にその声が滑り込んだ。目をうるませた巫女装束の撫子が――


「もしも、私がいなくなったら――――今のキスを目印にして探してね」


「――なっ」


 撫子の細い人差し指が光の目の前に突きつけられる。光は鼻の頭に、静電気のように弾けるものを感じた。まばたきさえ間に合わない程の一瞬の空白の後――


「光のこと大好き。ばいばい」


 バチッという音と共に、光の意識は断たれた。



◇◆◇◆◇◆◇◆



 光は夢を見た。

 意味のわからない夢だった。


 果てしない荒野を、人々の群れが歩いている。百人。五百人。千人――いや、もっとだろうか。群衆の足取りは重い。誰も彼もが疲れ切っていて、実際倒れる者もいた。だが、倒れた人間に手を貸す者はいない。皆、見て見ぬふりをして足を進める。倒れた者には、苦しみにあえぐ力さえ残っていない。そのまま石と砂だけの大地に横たわり、静かに死を待っていた。


 それを、光は俯瞰ふかんで見つめているのだ。


 なんだこれは。


 疑問に答える者はいない。問いはただ荒野の風の中に霧散していく。


 地の果てまで届くような叫び声が聞こえた。

 それが自分自身の声だと気づいた時に、光は目覚めた。


 稲妻いなずま禽観とりみ神社じんじゃの石畳の上だった。光は境内の真ん中で、仰向けに寝転がっていた。

 あれだけやかましかった木々のざわめきがまったく聞こえない。風が吹いていないのだ。影になった枝と枝の隙間から、星がまたたく夜空が見えた。


 光はよろめきながら立ち上がった。

 そして――

 

「クソ!」


 固く握った右拳を自分の太ももに叩きつけた。衝撃は骨まで届いて光の意識をはっきりとさせてくれた。目の奥に鈍痛が残っているのは、撫子に食らわされた電撃のせいだろう。


 あんなものをまんまと食らって気を失って――


 いったいどれだけの時間、眠っていたのだろうか。

 夜が明けていないことから、それ程時間が経っていないことは想像できる。いや、それも希望的観測でしかないのか。光は自分への怒りに打ち震えながら、石段の前まで歩を進めた。


 雨は止み、空は晴れ上がっていた。

 夜空は憎たらしくなるくらい満天の星だった。


「何やってるんだ、僕は!」


 絶叫して石段を駆け下りる。そのまま自転車にまたがると、乱暴にペダルを蹴った。


「クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソ!」


 坂道を下って車道に出ると、光は力いっぱい自転車を漕ぎ始めた。視線を岩田屋川ダムのある奥岩田屋の方角へ向ける。そこには黒い山並みが連なっている。


 山の向こうでパッと虹色の光が散るのが見えた。


 光は全身が総毛立つのを感じた。

 ユニコーンは生きている。

 そして、撫子はまだ戦っている。


「なんでだよ!」


 聞く者のいない絶叫は夜の闇に溶けていった。

 そもそも、それは疑問ですらない。光は分かっていた。


 分かっていたのだ、撫子がどういう人間かなんてことは。


 浅倉撫子は、彼女自身が見ている範囲で起こる不正義に対して、できる限りの責任を負おうとする。理不尽な暴力をふるう者がいれば、それを自分の力が及ぶ範囲で止めようとする。


 それが、神に等しい力を持った獣を相手にしたとしても、同じというだけのことだ。


 撫子は守ろうとしてる。

 この町を、家族を、友人を――なにより浜岡光を。

 そのためにサンダーバードと共に行くことを選んだのだ。

 光の存在が撫子の行動を支えているのは間違いない。

 それはもはや、皮肉でしかなかったが。


「――なんでなんだよ!」


 光はユニコーンの黒い肉に埋もれていく結城の恋人の姿を――もう何度目になるかはわからないが――思い出していた。撫子が今どんな状況かなんて、想像したくもなかった。

 漕いでも漕いでも自転車は進んでいる気がしなかった。ダムまで何キロあるんだと絶望的な気分になる。


「撫子! それは駄目だ!」


 なにが「世界中の誰よりも撫子のことを思っている」だ。

 なんて舞い上がった大馬鹿野郎なのだと、光は自分で自分を締め殺したくなる。


 光は歯を食いしばった。情けないことに、そうしなければ声を上げて泣いてしまいそうだった。


 なにが『よすが』だ。撫子を一人で行かせるための繋がりなら、そんなものは何の役にも立たない。愛する人を死地に向かわせるためだけの絆なんて、自分は望んではいなかった。


 自分はなんて無力なのかと思い知る。馬鹿馬鹿しい程に無力だ。怒りと羞恥が光の全身を駆け巡っていた。


 次の瞬間、光の目の前は真っ白になった。

 驚きのあまり光が悲鳴をあげると、視界はまたもとに戻った。わずかな混乱の後、光は気がついた。今のは撫子が見ている景色だ。視覚を共有したのだ。


 サンダーバードと共に、雲のかたまりの中を突っ切っているのか――そう思って光が顔を上げた時、山の向こうで稲妻が走った。続いて虹色の光線が、柱のように夜空に突き立つ。


 戦いは続いている。

 自分から遠く離れた場所で。


 撫子のことが好きだという気持ちをどれだけ寄せ集めても、彼女がそこで一人で戦っているという現実を変えることはできない。


「あああああああああああああああああああああああああああああああっ」


 獣のように吠えるが、自転車の進むスピードは速くならない。

 光は嫌な感触を覚えた。ハンドルを握る手に、サドルにまたがった尻に、妙にはっきりと路面の凹凸を感じる。まずいと思ったときには、硬質なホイールがアスファルトを叩く不快な手応えが伝わってきた。自転車のタイヤがパンクしたのだ。


 光は乱暴に自転車を乗り捨てて走り始めた。

 街灯などほとんどない暗い道を、力の限り走る。腕を振り、足を上げ、後先考えずに全力疾走する。心臓が壊れそうなほど鼓動を刻んでいた。


 そして、あっけなく転倒した。

 顔面からアスファルトにダイブする。だが、痛みなど感じなかった。跳ね上がるように身体を起こし、再び走り始める。

 鼻が詰まっている。鼻血が出たらしい。手で唇のあたりを触ると、ぬるりとした手触りがあった。どうでもいい。死なない程度の傷は。だが、息がし辛い。光は犬のように口で息をしながら走った。


 また転倒した。そのまま道路脇の水田に落下する。目の前が真っ暗闇になり、呼吸ができなくなる。光は泥の中を這って、再び路上に身体を持ち上げた。口の中に入った泥水を吐き出し、絶叫した。怒りに任せて地面を蹴りつけ、再び走り出す。


 撫子との繋がりは生きている。

 心臓が二つあるような感覚だった。

 壊れたように鼓動を刻む自分の心臓の傍に、もう一つ、温かなリズムを感じる。

 これがある限り、浅倉撫子という存在を完全にサンダーバードに持っていかれたりはしないと光は信じたかった。


 ――私のこと、繋ぎ止めておいてね。絶対に、どこにもいかないように――


 撫子の言葉が、熱した血の詰まった光の頭の中で何度も繰り返された。光は手を伸ばす。見えない繋がりに手を伸ばす。決してそれが切れてしまわないように。手繰り寄せるように。


 撫子は、光との繋がりに全てを託して捨て身の選択をしたのだ。

 あの黒いユニコーンは結城の恋人を取り込んで真の力を得た。同じように、撫子は自らをサンダーバードに捧げることで、その力を完全に引き出そうと考えたのだ。


 撫子自身は今、どんな気持ちなのだろう。

 光と出会ったばかりの頃の撫子は、自らを小さな檻に閉じ込めていた。

 他者から期待される役割を演じ、正義の執行者となって生きていた。友人やクラスメイトを守りながら、本当の自分、本当の願いから目を逸らして、どこか窮屈そうに生きていた。

 そんな、は、と同じだった。だからこそ光は、そんな撫子を解き放ちたいと思ったのだ。


 檻から解き放たれた撫子がその感情の翼を自由に羽ばたかせる時、どんな行動をとるのかまで光は予想ができていなかった。いや、予想はできていたが、それを頭の中から無意識に排除していたのだ。

 ただ、彼女と心を通じ合わせることができる嬉しさに溺れたいがために。


 迫水に追い詰められた自分を、撫子が助けに来てくれた時のことを思い出す。自分はあの時無邪気に、撫子が来てくれたことを喜んでいた。あの瞬間の撫子は、暗闇の中に差し込む光そのものだった。光はそれに、手を伸ばした。


 今の状況は、そこから一本の直線で繋がっている。


 自分は撫子を偶像アイドルにしてしまった。父にとっての母がそうだったように。撫子は自分が期待した通りに振る舞ってくれている。自分が助けてほしいと願ったから、撫子は命を懸けてあの黒いユニコーンと戦ってくれるのだ。


 なんて馬鹿なんだ、僕は!


 声にならない絶叫。乳酸の溜まった足は鉛のように固まり、動きが鈍くなってきた。「走れ!」とどれだけ念じても、前に進む力を発揮しなくなっていく。光の足取りはもはや、とぼとぼとしか表現できない惨めなものになっていた。


 撫子に生きて帰るつもりがないとは思わなかった。

 いや、

 光との間の繋がりが途切れなければ、サンダーバードに飲み込まれずに生還できる。そう考えたからこそ、撫子は行ったのだと思いたかった。そんな思いを否定するように、撫子の言葉がよみがえる。


 ――もしも、私がいなくなったら、今のキスを目印にして探してね――


 光の唇には、撫子の唇の感触と温度がまだ消えずに残っている。それは自分が死んで骨になったとしても残り続けるものだと光は確信した。一生忘れられない、魂に刻まれた口づけだった。


 そう思った瞬間にも、虹色の光線が夜空を逆走する流星のように地上から空へ上っていった。山の向こうの戦いは激しさを増しているようだった。


 光はついさっき見た夢のことを思い出した。人々を上空から見下ろす映像。あんな風に空を飛ぶことができれば、すぐにでも撫子の近くに行けるのに。そんな気持ちが感情の間隙かんげきを縫うように浮上した瞬間だった。 


「――なんだ、やっとその気になったのか」


 アスファルトに膝をついた光の口から漏れ出たのは『もう一人の自分』の声だった。

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