記憶のモノ

海ちり

序章

の様なモノ

第1話

 ある日の放課後ほうかご、とても面白いモノをた。まるで長い夢をていたようだ...



 7月29日月曜日の朝、 松風まつかぜ 翔太しょうたは目を覚ました...

いつの日からだろうか...記憶きおく曖昧あいまいだが俺は脳のケガで入院をしていたらしい。

 なんだか周りが騒がしい...

「縺‘翫>τキ縺;阪‘m¡逶:ョ繧定†ヲ壹∪縺Ι」

何を言ってるんだ?ついに頭まで可怪おかしくなったか...笑える

何かが自分の目の前にイルのは理解わかった。

それでもえるのは、黒や白のモヤのようなモノ...それらがこちらに話しかけているようだった。

いったい何が...っって!!

突然とつぜん頭の中で、何かがひねつぶされているような激痛が走った。

そこから視界が真っ暗になった...そこからの記憶きおくはない。



 「...きろ!」

どこからか声が聞こえる。

「起きろ〜何寝てんだ?遅刻するぞ!」

面倒くさい、何で俺の部屋に居んだ?

俺の親友の一人である 浦川うらかわ 優斗ゆうと が起こしに来ている。

「なんで居んだよ!!」

「何でって?お前が全然出てこないから頭来てんだよこっちは!!」

「悪かったよ」

まぁ、そんなこんなで憂鬱ゆううつな月曜日の1日が始まった...のか?

なぜ【のか?】と思ったのだろうか。

たまに頭痛が起こってそこに何かがささやいている様な時がある。

その時に何か不思議ふしぎな景色が写される。

ほんの一瞬だからすぐに忘れてしまうけれど、それらが憂鬱ゆううつではないと感じる。

だからそう思ったんだろう。

 カーテンがなびいて朝日が降り注ぐ...

今まで暗かった部屋が明るくなって時計に目がいく。

時計の針は8時を刺そうとしていた。

「やべぇー遅刻する!!」

「だから言ったろ!!」

家から学校までは自転車で30分は掛る。

登校時間は35分

「入る高校間違ったな優斗ゆうと

「無駄話は無しだ」

「飛ばせば間に合うよ」

 そんなこんなで急いで学校に向かっていると、途中に踏切ふみきりがあった。

しかし、何らかの事故で遮断器しゃだんきが降りていなかった。

それに気づかない二人は自転車を飛ばしている。

このまま進めばミートする勢いだ。

その時、二人の近くで車の衝突事故しょうとつじこが起こった。

それを見て止まった二人は間一髪かんいっぱつで列車とぶつからずに済んだ。

そのことに二人は気づいてない。

物騒ぶっつそうな世の中だな~」

「そんなに急ぐからぶつかんだよ!」

二人が言ってんのがすごい馬鹿に聞こえる。

最終的に学校には8時29分に着いていた。

「案外と行けるもんだな、さすが俺たち!」

「元はといえばお前が原因だからな!僕はもうやりたくないぞ!」

 教室の前では廊下まで騒いでいる声が聞こえる。

俺が扉を開けると目の前が突然、真っ白になり、意識が朦朧もうろうとする...みんなの心配しんぱいする声が聞こえる...その声にまぎれて変な言葉も聞こえてくる...「縺‘翫>τキ縺;阪‘m¡逶:ョ繧定†ヲ壹∪縺Ι」

何処どこかで聞いたことのある声だ...何処どこだったけな〜忘れちゃった...まぁいっか。」

 俺はそこで倒れた...

 

「おいお前!!そこで何をしている!!」

 俺が海の近くの岩場で遊んでいた時だ...

「あなたは誰?何でそんな格好をしてるんだ?」

 俺の前にいる人らしきモノは、よくわからない紙のお面を付けて上裸で話しかけている。

「私は立神たてがみ、この辺の土地をまもっている神だ!!」

「神さま?」

 自分を神だと名乗った、本当かどうかあやしいが神なのであろう...

「この辺の岩場は浸食しんしょくが激しく危ない、立ち去ったが身の為だ!!」

「危なく無いよ。あっちでも泳いでる人いっぱいいるぞ?」

 何人かのサーファーが岩場近くでたむろっている

「あそこはこの前整備されたばかりで大丈夫な場所だ。ココはまだ整備されていない。見てみろ、今にも崩れそうだ!!わかったら立ち去れ!!」

見たところ、岩場の上に黒い影の様なモノがえる。

 その時、翔太しょうたの上にあった岩の破片はへんが落ちてきた。不運な事に破片はへん翔太しょうたの頭に落ちてきた。

「おい!起きろ!...駄目だめだ...私は何をすれば良い...マズいこのままでは死んでしまう...」

 さいわい近くにいたサーファー達が気づいて救急車を呼んでくれた。

しかし、次に目を覚ます時には、少し記憶きおく曖昧あいまいだった。


 俺は何かに呼ばれる様に目を覚ました。

 近くには誰もいない。しかし声は聞こえてくる。

俺の周りには何かモヤが感じられる。えるのはモヤや虹色の粒の様な光...そのような光をていると、突然とつぜんひどい頭痛におそわれた。

脳で何かが書き換わる様な感じ、記憶きおくが出ていったり入ったりする感覚が激しい。

俺の視界しかいは段々と暗くなっていった。

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