第4話 ドラゴン娘の初戦闘。
俺は地上に降りたら、女神様にドラゴンから人間型に戻す方法を聞いた。
「どうすれば、人間型に戻れるんですか!」
《ドラゴンモード、解除と言えばいいんです。》
「ドラゴンモード、解除!ぐおおっ。」
俺の体は段々小さくなって、ドラゴン娘の姿に戻った。
「戻った!女の子、今、助けに行くからな!」
すぐに女の子の元に向かった。
「うっう…熊さん…私、食べても美味しくないよ…?」
「ガオオッ!」
「きゃぁぁ、誰か助けてぇ!!」
「やめるんだ!」
「ガウウッ!!」
「えっ…?」
熊を蹴り飛ばして阻止した!
「すごい…あんな大きい熊さんを…一蹴りで吹き飛ばすなんて…?」
「試した俺自身が驚いてるよ、本当に強いや、この体。」
「あの…あなたは…?」
「話は後で。この事態が解決したらな、戦うからその辺の隅にでも隠れててね。」
「はっはい…」
(このお姉さん…角と尻尾がある…?それに綺麗な人…)
「ガルルルッ!」
起き上がった熊は目が血走っていた。
「ひぃっ!さっきより興奮してる!」
「まぁそりゃ熊側にしたら食事の邪魔されたんだ、怒って当然だよな!」
(女神様!ここに来る前に言ってた、ドラゴン娘としての基本戦闘方法を教えてください!)
《まずは基本中の基本、威嚇です!ビビらせるつもりで完全なドラゴンの時のように相手に雄叫びを上げてください!それで大体の者は怯えます!》
(威嚇ですね!わかりました!)
「ガオオッ!」
「きゃぁぁ、また襲ってきた!!」
「来れるもんなら来てみろ、ウガアアッ!!」
「ガウッ!?」
熊の動きがビタッと止まった!
「お姉さんの雄叫びで熊さんが怯えてる…?」
《次は尻尾攻撃です!尻尾は自由自在に操れるので、それをうまく活用して攻撃などに使ってください!》
(おぉ、本当だ、今さらだけど自由自在に動かせる!)
「お姉さん、尻尾フリフリしてる、可愛い…」
「ガッガオオッ!」
「お姉さん、危ない!!」
「これでどうだ!」
「ガウウッ!!」
戦意を取り戻して襲ってきた熊の顔を尻尾で叩いた!
「自分でやっておいて痛そう。まんまでかい鞭だな、これ。」
「ガオッ!」
熊は怒り狂って、その辺の木を折って持ち上げた!
「おいおい、流石はファンタジーな世界の熊、普通の熊はそんな行動取らないだろう…?」
「ガオオッ!」
「ってやっぱり投げてきたよ!うがぁっ!!」
「あわわわ…お姉さんが木の下敷きになっちゃった…」
「ガルルッ!」
「ごめんなさい…どこの誰だかわからないお姉さん…私なんかを助けようとして命を…」
「謝る必要ないぞ。」
「えっ…?」
次の瞬間、木が真っ二つになった。
「ガウウッ!?」
「うそ…?生きてるの…?」
「この体、かなり頑丈みたい。」
(まぁ、ドラゴン娘だからな…)
「というよりどうやって脱出したの…?こんな大きな木が真っ二つになったよ…?」
「それはね。」
「ガオオッ!」
「また投げてきた!!」
「こうやったのさ!」
俺は爪を立てると飛んでくる木を引っ掻いて真っ二つにしてみせた!
「すごい…人間技じゃない…」
「まっまぁね。」
(ドラゴン娘ですから。)
さっき女神に教わったことだが、爪の強度も完全なドラゴン時と同じらしい。
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