【エッセイ】狂った私に世界はいらない、狂った世界に私はいらない
毒の徒華
人生という同時接続者80億人以上のクソゲー
人生は1回だけ。
やり直そうとしても、セーブ機能がついてないのでロードもできない。
初期ステータス固定。
リスポーン地点は完全ランダム。
初期アイテムランダム。
残機は確定1。
説明書なし。
日本では勉強を頑張ればそれなりの地位についたり、仕事についたり、家庭を持ったりすることができるケースがある。
私の小学校からの親友は毒親(母親の片親)で貧しい家庭に生まれ、虐待されながらも必死に勉強して東京大学薬学部に入った。
鮮やかな経歴だと思う。
でも、その親友は20代で亡くなってしまった。
死因は分からないが、私は自殺だと思っている。
連絡が取れなくなって心配していたところ、結局そういう人生で終わってしまった。
生きている長さが長ければ幸せかというと、そうじゃないっていうのは知っているけど、でもきっとその親友は幸せに死んだわけじゃないと思う。憶測だけど。
親友は「未成年(当時は18歳は未成年)は親の同意がなければアパートも借りられない。詰んだ」などと話していた。
親友の親が毒親であったことは私も知っていたので、親との不仲は知っていたので当時の私は不憫に思った。
高校生の頃、そんな毒親から逃れるために「東大に行ったら縁を切る」という条件で親友は東大を目指していた。
自殺という選択をするのはむやみに止めないけど、せめて死ぬ前に何か話をしたかったと思う。
仮に自殺でなかったとしても、話はしたかった。
もう、くだらない絵しりとりして笑い合ったりできないんだなと思って、残念に思う。
そんな感じの親友がいたので、勉強を頑張って鮮やかな経歴を手に入れても、幸せになれるとは限らないと私は知っている。
人の幸せは人それぞれだけど、何が自分の幸せなのかは分からない。
最近は
1.夫と話をすること
2.植物(薔薇、スズラン、ジギタリス、レモン、苺)を育てること
3.母や父と話をすること
4.友達と遊ぶこと
5.映画観たり、動画見たり、アニメ観たり、ゲームしたりすること
6.ネットサーフィンしたり、小説書いたりすること
7.たまに着たい服を着て出かけること
8.タトゥー関係のこと(デザイン描いたり、実際に入れたり)
とかが楽しい。
借金とかもないし、祖父母は両家死んでいて両親は元気なので介護もしていないし、大きな病気もないし(花粉症もない)、近隣トラブルとかも(そんなに)ないし、国が戦争してる訳でもないし、自分が不幸だとは思っていない。
お金が凄くあるわけじゃないけど、めちゃくちゃ不自由な訳じゃないし、パソコンとネット環境と静かな家と仲のいい家族がいるし、容姿にもそれなりに恵まれて生まれたから幸せなんだと思う。
でも、この幸せはずっと続いていく訳じゃないことは分かってる。
夫と不仲になって喧嘩になったり離婚になったり、両親が他界したり、大災害が起きたり、戦争が始まったり、家に宇宙からの落下物があったり……不幸の可能性は無限大だけど、そういう事になってもなんら不思議じゃない。
だから私は自分の人生を文字起こしして、幸せだったこととかを切り出しておきたいと思う。
楽しかったことは記録しておかないと、徐々に忘れてしまっていくかもしれないから。
辛かったこととか、苦しかったこととかは書かない。
感動して泣いたこととか感情移入して悲しかったこととかは書くけど、グチグチネガティブなことばっかり書き起こしても後で読み返して再度不快な思いをするので書かないこととする。
ただ、注意点としては厨二病末期患者なので節々に異常行動が見られるので、読む際にはその点はご注意を。
この同時接続数80億人以上の世界大ヒットのログアウト不可能な人生というクソゲーを、種族:人間でぼちぼち攻略していく。
ところで……世界の終りの日、人生最期の日にしたいことは皆決まってるのかな?
私はラッパを吹こうと思う。
何故ラッパなのかというと、ヨハネの黙示録になぞらえて。
無宗教者だし、聖書を信じている訳ではない。
でも、世界の終わりに他にしたいことなんてないから。
…………ラッパ、持ってないけど。
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