20140217
地下から続く、暗くて廃れたエスカレーター併設の階段を上っていく夢をみた。手すりは錆びていて、階段はとても広く、陰鬱な空気が漂っていた。
立っているのは大丈夫、しゃがむのもセーフ、寝転がるのはアウト。
アウトになると、黒いローブの化け物に臓器を素手で抜かれる。その代わり、化け物に命令を出せるようになる。建物に閉じ込められた。何人もいたけど次第に減った。化け物も不気味な建物も怖かったから外に出たかった。私だけが騙されていた。逃げ出したあと、ガラクタが積み上がったような街のテラスで、男二人と女二人で食事をした。女の子がトイレに行くというから、一人で男性と残るのも嫌でついていった。トイレの外で待っているつもりだったけれど、左手の方に黒髪の女がいた。ダメだと思ったのにトイレに逃げた。音を立てないように個室の鍵を閉めた。もう絶対にダメだと思った。その通りだった。扉を占める直前、黒髪の女が入り口に立っていたのが見えた。きっともう目の前にいる。扉一枚隔てた目の前にいる。
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