20140808

 ビルの最上階にある中華料理店で誰かと呪怨のビデオを観る。再生するとなぜか店の中が白一色の薄暗い迷路になって、その中を幽霊から逃げながら脱出しないといけなくなる。曲がり角から、呪怨のはずなのに貞子が出てきて、私に向かって這いずってくる。幼少期に観た映画の彼女がトラウマになっている私は腰が抜けて動けなくて、そのまま覆いかぶさられる。目を閉じて顔を逸らして、ビデオだから大丈夫ビデオだから大丈夫と言い聞かせるけれど怖くて怖くて怖くて。そうこうしてるうちになぜか迷路が壊れて貞子が消えた。誰か、ビデオを止めたのかもしれない。同い年くらいの男の子が「大丈夫か!?」と駆け寄ってくる。黒髪で日に焼けた肌の、普段はぶっきらぼうなことが多い少年。この中華料理店は彼の父親の店だった。

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