第4話 花美哉 ④

静岡ハミル牧場

2030年1月12日にその歴史が始まった


始まりは1歳牡馬のヒメヒコと繁殖牝馬ミノリの2頭


ミノリはアイルトンの仔を宿しており、2031年3月14日に花美哉を産んだ

父アイルトン 母ミノリ

青のち白


牧場主はユタタと恋人ヨウコ

その時34歳と36歳だった


2031年11月

2人が馬のイロハを学んだ北海道日高の牧場から、ミソラという繁殖牝馬を譲り受け翌年の3月には牡馬を産んだ。目つきが悪く鋭い眼光を差すその馬を馬花(うまはな)と名付けた。


父ヒカリ 母ミソラ

ミソラは死んだ。ウマハナが生まれて程なく4本の脚を起こした、最初の景色は横たわる母だった。

馬花は鋭い眼光のBABYになった。美しい栗毛にその眼差しは不釣り合いな風貌だった。


従い

2032年水無月


3歳牡馬 ヒメヒコ 鹿毛

1歳牡馬 ハミヤ 芦毛

当歳牡馬 ウマハナ 栗毛


繁殖牝馬 ミノリ 15歳


牧場長のユタタ

恋人ヨウコ

スタッフのマメド


馬4頭、人間3人

小小規模だ、富士1山


🫏🐎🎠🐴🕺💃👦🗻


長距離輸送の一服だ


美浦から関西圏のレース

栗東から関東圏のダービー


木曜日か金曜日に発って、静岡のこの牧場に寄ってもらって。一泊,二泊してもらって構わない。

全ての馬、関係者に解放したい。


レース前に緑で英気を養えないか?

気の緩みとなり、逆効果か?


追い切りおつかれ

長距離輸送の一緑だ。


そういう意図をこさえて、静岡に牧場を開けた。


まだ、利用者、利用馬は

いない


・・・


花美哉は

ブルルル

ご機嫌斜めの鼻唄だ


今日の富士は

雲色だった





#ハミヤ

#ユタタ

#ヨウコ

#ウマハナ

#ヒメヒコ

#花美哉

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