第54話 なぜ小説を書くのか

 今回のお話は長めです。

 全然サクッと読めないのでご注意ください(タイトル詐欺)


 私の執筆の始まりは、小学生の頃から頭の中で物語を考える癖があり、それを外部に出力しようと思ったのがきっかけだと思います。


 絵は描けないけれど、小説なら文章なので自分にも書けると思った気がします。


 初めて書いたのは小学生か中学生あたりです。

 たぶんプリントの裏に書いたような。

 と言っても、出だしくらいで燃え尽きましたが。


 時空の鐘というタイトルのお話です。


 夜中の3時に鐘が鳴り、選ばれし者だけが時の止まった世界で動ける(1時間だけ)みたいなそんな物語です。

 ストラップなどの小物が武器に変形するのですが、それを用いて戯れに対戦してる感じだった気がします。

 時の止まった世界で死ぬと、選ばれし者たち以外の記憶から存在が抹消されます。

 やがて、時の止まった世界を支配する者により過去に人々が一斉に消されていた事実や、武器だけではなく魔法もかつては存在していたことが明らかになります。

 謎の少女、そして異世界の存在、果てには世界が繰り返されていることがわかり──


 当時中学二年生よりも下の歳だったのですが、既に中二病ですね。


 あとは頭の中にあるいくつものストーリーのあらすじをまとめた紙があったのですが、どこいったかなぁ。

 覚えているものだけスマホにメモしてあるのですが、思い出せていないものが絶対あるはずなんだ……。


 

 その後、スマホのメモ帳に物語を書き始めました。


 旅の勇者というお話です。

 魔王みたいな存在を倒したはいいものの記憶喪失になってしまった勇者と、同じく記憶喪失になったヒロインが、復活した魔王みたいなのを再び倒しに行く話……だったかな。

 鬼族とか裏世界とか色々設定を練ってました。楽しかったなぁ。



 そして、Web小説と出会います。

 もしかして自分の作品、ウケるんじゃ?と甘っちょろい考えで書いて投稿しました。

 異世界物が流行っていたので(今もですが)考えていた中で異世界物である作品を執筆し始めました。

 確か中学一年生の終わり頃です。

 1万字に満たないうちにエタりましたが。

 

 なので、厳密には初投稿は9年前くらい?なのですがすぐやめてしまったので、Web小説を書き始めたのは一年ほど前ですとよく吹聴しております。すみません……許して。


 投稿した小説は、迷路をゴールしたと思ったら剣と魔法の異世界に来ちゃった、みたいなお話です。

 猫耳の生えた女の子がメインヒロインでした。

 話が進んでいくと、異世界を支配する女王様みたいなキャラクターがいて、実はそいつが主人公の妹で、一体どういうことなんだ──みたいな展開になるのですが、評価が付かず序盤で折れました。


 異世界に行った主人公は一度現実世界に戻って来るのですが、再び異世界に行くことになるんですよ。するとなぜか世界がところどころおかしくなっていて──

 他にも、主要キャラクターがみんな違う異世界から来ていたり、SFチックな話が混ざってきたりと色々考えてはいました。そう、考えてはいたんです……。


 投稿したものは削除済みですが、消す前に別のサイトに移しました(非公開状態)

(これとは別に、未投稿の黒歴史小説も残ってまして……やばいっす)



 あれから長い時が経過して、読み返しました。


 コレハヒドイ。黒歴史です。


 カクヨムで結構前に黒歴史放出祭というのが開催されていたのですが、それに出せばよかった。


 中学生の時に折れて以降もずっと頭の中でストーリーを考えてはいたのですが、たまーに気分でちょろっと書く程度で、Webに投稿するということはなかったです。


 

 そして、時は流れ……去年のことです。

 ノベルバというサイトで1万字投稿するとアマギフ500円(何作品でもOK)というキャンペーンがやっていて、まんまと食い付きました。


 頑張って書いて投稿しました。書くことに慣れていないので、二回キャンペーンに参加したのですが、それぞれ一作品ずつしか書けませんでした(加えて中学の時に投稿した黒歴史小説が、未投稿分含めると9000字強くらいだったので加筆して投稿)


 うち一作が、


 部屋に幽霊の女の子がいる件 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16818093077416074114


 これです。

 1万字に達していないのは、サイトによって文字数のカウント方法が異なるからです。

 去年の12/31の年越し寸前まで書いていました。振り返れば、懐かしい思い出です。



 残りの一作もいずれ投稿すると思います。

 コミュ障な魔法使いが旅に出る、ゆるいファンタジーです。

 ちなみに先に書いたのは、この魔法使いの方です。


 魔法使いが旅に出る話を書いてみて思ったのは、数年というブランクがあるのに書くのが上達しているということです。


 中学生の時に書いて投稿した駄文よりも、断然良いものが書けました。

 小説を書く練習をしなくても中学、高校、大学と進学をしたことで成長したのでしょう。


 金に釣られて始めた執筆活動ですが、その次に書いたのも金目当てでした。


 今度はNolaです。

 条件に沿ったお題で5万時書くとアマギフ500円。食い付きました(わーい金だー)

 1万字しか書いたことのない人がいきなり5万字。しかも期限は1カ月。学校もこれから始まりそう(当時4月)。

 結構絶望的でしたが、途中までは毎日3000字書き、期限内になんとか書き切りました。

 奇跡です。サボローな自分がよく書けたものです。書く前の自分に言ったら信じてもらえないと思うくらいには衝撃的です。


 それがこの作品です。


 お嬢様言葉縛りの聖女様 - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16818093075756660324


 本当は、お嬢様言葉と、部屋に幽霊の女の子がいる件の間にカクヨムの企画で書いているものがあるのですが、800字なので今回は飛ばします。


 それで、お嬢様言葉〜をカクヨムにも投稿してみました。あまり伸びなかったことは置いておいて、初めて書いた長い物語なので思い入れの強い作品です。

 主人公の聖女ヒオラが一癖も二癖もある唯一無二のキャラクターでして……よかったら読んでほしいです。

 

 そんなこんなで金目当てで始めた投稿ですが、それ以降の小説は金目当てかというと、違います。



 今度はバズってみたくなったのです。

 一度でいいから星をいっぱい貰う体験をしてみたい、そんな動機です。


 金の次は評価……不純ですね。



 しかし、それだけではありません。

 物語を長々と文章に起こすことで、世界が、キャラクターが色付いて見えることに気付きました。


 物語が、生きているのです。


 頭の中ではフワッとしていて、ぼやぼやした感じでしたが、それを書き起こすことで一つの筋が通ったストーリーが完成します。


 そのことに私は感動しました。


 いっぱい評価されたいという気持ちもありますが、頭の中にある物語を書いて明確にしたいという思いもあります。


 評価されたいと言っても、評価の為だけにストーリーを練っているわけではないです。


 何かしら思いを込めたり、自分がワクワクする部分を入れたり、好きな要素を混ぜたり、そういったことをしています。


 やはり書きたいことじゃないと、書いていられないですからね!


 そもそも、評価を求めたり金をもらったりする手段として小説を選んでいる時点で、物語を創造するのが心から好きなのでしょう。



 評価されたい話はさておき、自分が大満足するような物語をいつか書いてみたいものです。

 これまでに書いたものも、面白いとは思いますが、まだまだすごい作品を作れるはずです。


 様々な小説やゲーム、アニメ、漫画を通じて物語に触れてきて、心が動かされたあの経験を、自分の書く文章でも起こしてみたい……!


 自分の好きをできるだけ詰め込んだ物語を作れるよう、これからも頑張っていきたいです。

 

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る