ハイドとシルヴィア
プロローグ
旅は道連れ世は情け(0)
とあるところに、白い髪の少女と、薄汚れた甲冑に身を包む騎士が居た。
少女の名前はシルヴィア・ローゼンハイン。私の名前だ。他の誰でも、誰のものでもない、私が私である唯一の証明。
騎士の名前はハイド・ローゼンハイン。
少し不器用な優しい人。
「ねぇ、ハイド。私たちはこれからどこに行こうか。どこに行くべきかな?」
「この旅に目的地はない。君が行きたい所が私の行きたい事だ」
「じゃあ、きっとご飯の美味しい所がいいね」
「そうだな」
これは平凡な少女と不死の騎士が歩く、剣と魔法の世界の冒険譚だ。
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