第28話 大儲け

そんなこんなで俺たちはアイテムを取り返す事に必死になった。

モンスターを退治しているのか、アイテムを取り返しているのか、全く分からな言う状況だった。


そして、大体のアイテムを取り戻した所で、地下7階を後にした。

酷い階だったなぁ、それにしても。

しかし、地下8階、地下9階に行くには、あそこを通らないといかないからなぁ。


そして、ダンジョンの出口に到達し、東雲さんにアイテムを見せた。


「ふむ、ふむ、ふむ。

良い品だ。

全部で250万円だぞ。」


250万円ンンンンン!?

まじかよー!?


「あ、ありがとうございます、売ります!

でも、こんなに儲けちゃって良いんですかねぇ?」


「何言ってんだ?

ブラックダイヤのやつらなんかは、一回の探索で数千万円稼ぐぞ?

みんな、タワマンのペントハウスに住んでるって噂だぞ。」


東雲さんはアイテムを取り入れながら、そう言った。


数千万円!?

ペントハウス、かぁ…!


まぁ、俺はあの屋敷で満足してるしね。

ふうすけがいるから、ペントハウスは無理だしな。


そして、帰路についた。

日本ダンジョン委員会に寄って動画の編集をしてもらい、スーパーに寄って食材だけ買って帰る。


そして、屋敷に着くとしばらく自由時間だ。

この時間がみんな至福の時なのだ。


俺は動画をアップした後、テレビを見て居た。


しばらくして携帯を見ると…


えぇぇぇぇぇ!?

再生回数10万回ィィ!?


まじかよ…


×ペケ『サイコロ盗られたぁー!』

poo『ジョーカー君かっけぇ!』

ダイバー・論『お疲れ様です!地下7階やばいですよね。』

45『マルシャちゃーん、彼氏居ますかー?』

かばこ『居るに決まってるじゃん。』

(ˊ•̤ω•̤ˋ)『ふうたんが最強可愛いのです。』

ピーナッツ『エナミは撮らなくていいよ。』

?『地下7階えぐいな。』


などのコメントがきて居た。


これだけ見てる人が居るのに、俺のファンってゼロじゃん!

虚しい現実が押し寄せる。


俺は切り替えて、夕飯を食べる事にした。


今日は、ささみの梅じそチーズフライと野菜たっぷりちゃんぽんだ!


ささみの梅じそチーズフライは梅の酸っぱさとチーズの甘みがマッチして、最高に美味しかったし、野菜たっぷりちゃんぽんはいくらでも入りそうなサッパリとした味だった。

たらふく食った俺たちはまた、寝る前の自由時間を過ごしたのだった。


そういえば、城戸が言ってたブリードのスキルを持つ奴が居ないってどう言う意味なんだろうか?

改めて考えるとやっぱりわからない。

そして、ブラックダイヤは下への階段を見つけたのだろうか?

そんな事を思いながら眠りについた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る