満月の光を含んだ水を用意する

さて、今晩は満月だけど…まずは満月の光を含んだ水を用意する…?水なら何でもいいのかしら。こう…なんていうのかな、森の奥の神秘的な湖?の水とか滝の裏側にある道を通った先にある月の光が差す洞窟の水とか…なんか、ね?あるじゃん?いい感じのやつ。そんなやつじゃなくっていいのかな…キッチンの蛇口捻った水でもありなのかな。でも、近所にそんなところないしなぁ。探しに行ってみるかぁ。


あちぃ…流石に8月の外は暑すぎる。何でこんなにも暑いのかな。とりあえずどの辺探そう…やっぱり山方面かな。お茶も軽食も持ったし、山の中探すぐらいは余裕でしょ。さぁさ、しゅっぱーつ!


え、なんか山の中歩いてる方が涼しいかもしれない。葉っぱで光遮られてるからあつくなりにくいのか?これなら探すのにいいかも。

「あれま、柊ちゃん?登り来たの?」

ん?どっから声してんの…?

「柊ちゃん、上上」

お?

「あっ、松枝さんこんにちは」

お隣に住んでる松枝さんが私が歩いてる道の1段上の道にいたのか。全然気づいてなかったや。

「1人でさ登るんなら、熱出して倒れんようにな。後で、おらんとこ寄ってきんさい。畑で取れた野菜やっから」

「気をつけて登ってきます!後でお邪魔しに行きますね」

「ゆっくり待っとるでな。気をつけて行っといで」

「はーい」

帰りに松枝さんの家に寄って帰るの忘れないようにしなきゃね。ささ、頑張って探そ。


そういえば、この山のどっかで流れてる川で遊んだ記憶があるなぁ…その川の上流の方行ったら多分綺麗な水流れてるよね。どの辺だっけか、えーっと…確かこの辺に脇道があるはず…あったあったこっちだ。この先進めば川があるはず…。


あったあった。思い出せてよかったぁ。思い出せなかったら一日中山の中探し回ってたかも。上流に行く前にここで脚だけ川に入れて軽食にしよかな。頑張ったあとのお外ご飯美味しいよね。川冷たいし夏休みの間ちょこちょこ涼みに来てもいいかも。さぁ上流まで頑張ろ!


ふぅ…やーっと着いたぁ。長かったねぇ。水汲んだら一気に下山してしまお。松枝さんも待ってるだろうし、重い重い言いながら長時間降りたくないからなぁ。んーとペットボトルペットボトル…よいせ…おけおけ降りよ。


お家とうちゃーく。松枝さんからきゅうりとトマトとなす貰えたし、お水もちゃんと採ってこれたし…あとは今晩の満月の光に当てればいいのか。


もしかしてさ、これ太陽登る前に光遮らなきゃじゃない?今3時間当てたとこだけど、この夜ずっと置いてなきゃかしら。そろそろ眠いよ…ふぁ…。


ん…んん…あれ…明るくなって…?!やばい太陽登っちゃう!隠すもの隠すもの…この箱でいいか。よしよし、1個目の満月の光を含む水は大丈夫そう。じゃああと2時間か3時間寝てから次のやろ…


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