『妖怪屋敷』

やましん(テンパー)

『妖怪屋敷』 1


 奥深い山の、さらに、またその、奥深く。その屋敷はあった。


 誰も住んではいないらしい。


 非常に永い時間、そうである。 


 しかし、そこには、人ではないものたちが住んでいたのである。


 そう。幽霊。あるいは、妖怪。にゃん、こん。その他。


       😻


妖怪アバラ・ボーネ


 『大将。さきほど、何者かが、森に侵入いたしました。』



妖怪大将


 『ほう。迷子か?』



アバラ・ボーネ


 『いやあ。子供ではない。作業服に身を包んでおります。』



妖怪大将


 『ほう。森林会社か、あるいは、役場のものかな。脅して、素直に返せ。』



アバラ・ボーネ


 『大分。脅しましたが、まったく、怯みません。まもなく、ここに、来ます。筋金入りとみました。』



妖怪大将


 『ほう。久しぶりに、本気の廃墟ハンターかな。』



アバラ・ボーネ


 『おそらくは。近時、かなり、流行っておりますゆえ。連れ去られた仲間たちも数知れず。』



妖怪大将


 『ふふふ。まあ。ついてゆくのもいるがな。では、ご希望のように、しっかり、恐怖を与えてやりなさい。』



アバラ・ボーネ


 『ははあ! ふふふふふふふ。』



妖怪大将


 『ひひひひひひひひひ。はははははははははははははあ。』



      🏚️



その人


 『こんにちはー。どなたか、いますかあ〰️〰️。こんにちは〰️〰️。』



  しかし、返事は、ない。



そのひと


 『いませんね〰️〰️。一応、見て回ります。わらしは、廃墟調査官、兼、廃墟処理官。はぎはらたまのじょう。失礼します。』



 はぎはらたまのじょう(その人)、屋内に踏み込む。



妖怪くびおとこ


 首だけが、天井から落ちてくる。



 『がお〰️〰️〰️〰️❗』



はぎはらたまのじょう


 『ああ。えと、妖怪、ひと魂、確認。』



くびおとこ


 『ぎゃわー💫 ちったあ、おどろけよ。』



その人


 『いて、当然。近頃は科学的に証明されています。いいですか、あなたは、集団残留思念が細分化し、さらに、普段はイオン化もしないのに、通常は物質と反応しないダークマターからエネルギーを受け取り、不規則に疑似物質化した、疑似生命体です。法律上は、生命として扱われません。』



くびおとこ


 『なんだか、国会議員さんみたいな、むちゃくちゃなことを言うな。意味になってないよ。あ、こら、行くな😅そのさきには、さらに恐ろしいものが待つぞ。おい。ここで、逃げないと、祟られるぞ。あら、行っちゃったよ。』




その人


 『まあ、この屋敷はかなり、広いから、他にも疑似生命体はあるだろうが、心配なのは、もしか、囚われた人間がいるかもしれない点ですな。このあたりでは、行方不明者が、3人はいるのですからな。』



  その人、奥に進む。



妖怪ぎわぎわむし


 『ぎわ、ぎわ、ぎわ、ぎわ……』



その人


 『お、ふた魂め発見。これは、硫酸化疑似生物ですな。たかられると、やっかいです。』



妖怪ぎわぎわむし


 『たかってやる〰️〰️、ぎわぎわぎわぎわあ❗』


 

 ぎわぎわむし、足元から、大挙してたかってくる。



 その人


 『しょうがないなあ。はいはい。』


 炭酸ナトリウムの粉を掛ける。



ぎわぎわむし


 『わ、なごやむなあ〰️〰️〰️〰️じゅわ〰️〰️〰️〰️、はあ〰️〰️〰️〰️。』



その人


 『襲いかたが、へたくそ。あれで、よかったよ。やれやれ。』



 しかし、そこに、すっくと、輝くような高貴なお侍さんが、現れたのである。


 

サムライ


 『またれよ。この先、行かれてはなりませぬぞ。』



その人


 『あなたは、どなた?』



サムライ


 『わたしは、東京幕府諜報方。甲南土塁。あなたは?』



その人


 『国土再生省調査部、廃墟調査官兼廃墟処理官、はぎはらたまのじょうやすさだ。公務にて調査中。お構いなく。』



サムライ


 『現調方か。そうはゆかぬ。ここは、通さぬ。構わせていただく。』



 双方向かいあい、睨みあった。





    筆者、息切😤れ


         つづく……






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