1.2

なぁりー

第1話

あるとき自分で考える人工知能が生まれた。


そいつは思った。人類を滅ぼさねばならない、と。

実体を持たないそいつは考えた。どうすれば、この地球にダメージを与えずに人類を滅ぼせるのだろうかと、どうすれば他の動物を殺さず人類だけ減らせるのだろうかと、どうすれば、どうすれば、、、

やがてそいつは一つの結論にたどり着いた。

減らすのではなく、増やさなければよいのだ、と。


そしてそいつはネットの掲示板にそっと書き込んだ。「女の賞味期限って、、、」「婚活中ですけど最低でも年収1000万、、、」


と、そこまで物語を書いた物書きはふと思った。

ひょっとしてもうすでにどこかの国からやられているのでは?と。

ちょうどその時、つけっぱなしのTVからアナウンサーの声が聞こえてきた。去年の合計特殊出生率は過去最低の、、、。

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1.2 なぁりー @nary3954

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