古文風にすればなんでも雅になるかの検証

鯖虎

のちにやりたきこと

ゆうげをすませしのちのおほつくえにのこりたるさらの、しし、さかなのあぶら、みそ、ひしおなどのかわきてのこりたるさまいとわろし。

だいどころにはやもていきておけにみず、ゆなどはりてさらをばつけおきしかばあろうことたやすけれども、はらのおもきこと、ねむたきこと、さかづきにさけののこりしことなどおぼゆれば、のちにやらむとぞおぼゆこといとはなはだしけれ。


夕餉を済ませし後の大机に残りたる皿の、しし、魚の脂、味噌、ひしお等の乾きて残りたる様いとわろし。

台所に早持て行きて桶に水、湯等張りて皿をば漬け置きしかば洗うこと容易けれども、腹の重きこと、眠たきこと、杯に酒の残りしこと等覚ゆれば、後にやらむとぞ覚ゆこといと甚だしけれ。


ふろばのみずのながれゆきしあなのふたにからまりしかみのさまなど、こまかにかきてにきをよみたるひとびとによませたまふもはばかられしかども、なほかかばすなはちものぎたなけれども、わけしらずわずらわしきことなれば、またのちのちにきよめんとぞおぼゆ。


風呂場の水の流れ行きし穴の蓋に絡まりし髪の様など、細かに書きて日記を読みたる人々に読ませ給ふも憚られしかども、猶書かば即ち物穢けれども、訳知らず煩わしきことなれば、また後々に清めんとぞ覚ゆ。

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