第39話 第一回区長会議

そして、次の日、アパートB棟の建設が始まり、カイが手配してくれた区長が決まった。


エブリファーム区→セス

メニーストア区→イール

リブ北区→サマンサ

リブ南区→?

ショッピング東区→?

プレイ西区→?


という訳で、とりあえず3人の区長が決まった。


都長、副都長、書記、区長は週に一回、金曜日に集まることになり、今日はちょうど第一回の金曜日なので最初の区長会議を開いた。


もちろん、都長の俺と副都長のカイ、書記のリアーナも参加することになる。


「では、僕・カイが司会進行を務めさせていただきますね。

まずは、エブリファーム区のセスからこの1週間の報告をお願いします。」


「農作物は順調に採れてる。

虹色野菜も多く採れるけど、売る場所がこのEarthには無い。

もちろん、アパートの人たちには配ったりしてるが、正直八百屋が欲しい。

メニーストア区で検討して欲しい。」


セスは言った。


「なるほど。

じゃあ、その審議はとりあえず置いておいて、メニーストア区のイールさんお願いします。」


「順調ですよ。

宿屋もホテルもあるし、客の収集力が以前とは違いますね。

従業員の募集をかければ、すぐに応募者が来ますしね。」


イールさんは言った。


「なるほど。

ありがとうございます。

では、最後にリブ北区のサマンサさん?」


「はい、アパートA棟もB棟も部屋はだいぶ埋まってきていますが、リブ北区はまだ、ハイペリオンの木の塀に囲まれていませんよね?

治安的に問題があるかと思いますし、塀の設置が急務です。

すぐに、検討していただきたいわ。」


サマンサさんが言う。


「なるほど。

では、最後に都長より一言。」


「みんな、今日は集まってくれてありがとう。

忙しい中区長になってくれた事にも礼を言う。


セスの八百屋と、サマンサさんのハイペリオンの木の塀の件は了解した。

特に、リブ北区の塀が急務だと思われるから、そっちから着手しようと思う。


治安的に不安な地域には住めないからね。

とりあえずリブ北区だけをハイペリオンの木で囲もう。


また、来週の金曜日までの1週間頑張ってくれ。」


そして、区長会議は終わり解散となった。


俺は明日から塀づくりに時間を取られる事になったのだった。


その日はベーコンのブロックを焼いたものと目玉焼き、シーフードサラダを食べて、ようやく長い1日が終わろうとしていた。


しかし、都長の忙しさには目が回りそうだな。


カイは笑ってスルーしていたが、副副都長の選任も考えてほしいものだ。

そんな事を思いながら、ぐっすりと眠りについた。

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