第38話 まだまだ街レベル
「おぅ、エイト!
また、仕事か!
金があっても使う暇が無いとはこの事だな!」
ラッシャーさんがそう言って出迎える。
俺はホテルの和食レストランでつくってもらった寿司の紙包を差し出して、本題に切り込んだ。
「いやぁ、こっちも大変なんですよー。
俺だって、金はあっても使う所も無いですよ。
まぁ、でも、金は腐るものでも無いし、商売繁盛は良い事じゃないですか?
それは置いておいて、今回はアパートのB棟をつくって貰いたいんです。」
俺。
「アパートB棟っちゅうと、場所はA棟の隣で良いのか?」
ラッシャーさん。
「えぇ、構いません。
こんどは、4階建てで、1階・2階が一人暮らし用、3階・4階が家族用でお願いします。」
「ふむ。
分かった。
とりあえず、木材はいつも通りそっちで用意してくれ。」
「わかりました…
ただ、俺も忙しいので、前の日までに木材作って置いときますね。
勝手に使ってください。」
「なんだなんだ!?
都長らしくなってきたじゃねーか!」
「…冗談ぬきで大変なんすよ…(T . T)」
「まぁ、頑張れ!笑」
そんな訳で、ラッシャーさんとの話しも終わって、俺はなんとなく新聞を買って帰った。
Earthに帰りつくと、街は活気に溢れていた。
うん、良い都市になってきたなぁ。
まだ、街かな?
都市と言うには、せめて10万人は超えないといけないだろうからなぁ…
そんな事を思いながら、屋敷に入った。
カイと会ったけど、特に今日は仕事が無いという事なので、2階の書斎に向かった。
その頃の俺は地球図鑑の内容はほぼほぼ頭に入っていた。
なので、ふと、今日イライザの街で買った新聞を読んでみた。
すると、この大陸、南大陸のレスカトル国がザンビール国の侵攻に乗り出すかもしれない、という情報が書かれていた。
つまり、戦争が起きるようだ。
ここ、アイラッシュ国はザンビール国から援軍の頼みが来ているらしいが、アイラッシュ国が動くかどうかは分からない、と書いてあった。
アイラッシュ国としても、簡単にザンビール国に手助けして、戦争に巻き込まれることは出来ないのだろう。
うーむ、いつまでも平和だ平和だと思っていたけど、それは違うようだ。
このEarthもいつ、攻め込まれるかもしれない。
そろそろ、軍事準備も整えなくてはならないか…?
とりあえず、Earth内には無くてはならない物が無い!
それは…
ギルドだ!
ギルドがあれば、優秀な戦士が集まり、勝手に自治してくれるし、いざと言う時はEarthを守ってくれるだろう。
ただ、今は忙しすぎるので、ギルドの建設は後になりそうだ。
とにかく戦争の動向だけは注視しなくては…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます