僕の素敵な結婚生活

@toshiko1955

第1話 僕のSM結婚

今、僕は主夫(主婦ではない)として生活している。

身分は牡奴隷、名前はアユミ。妻のアヤ様は女ご主人様で、僕の飼い主である。僕は家事をしながら本業であるWebデザインの仕事をしている。飼い主であるアヤ様は、バリバリのキャリアウーマン。若いのに部下の男性を何人も使い、営業の第一線で働いている。そんなアヤ様と結婚出来た事に僕は幸せを感じている。


毎日疲れて帰ってくる女ご主人様を、僕は玄関で正座をして出迎える。

「お帰りなさいませ、アヤ様」

「ただ今、アユミ」

履き散らかしたヒールのパンプスを僕は犬のようにきれいに舌を使って舐め、掃除をして下駄箱へしまう。バスルームに直行してしまう女ご主人様が、バスローブ姿で出てくると、足のマッサージが欠かせない僕の日課になっている。パンパンに張ってしまった足の疲れを癒すと彼女は少しやさしくなる。


食事は、同じテーブルですることを許されているので、僕が用意した夕飯を二人で食べる。この時が、僕が一番心の落ち着く時間だ。ただ、僕には服と言うものがない。家事をする時は可愛いエプロンを着けさせてもらっているが、奴隷には服などいらないというのが彼女の主義で、普段は全裸、首には鍵のついた首輪が着けられ、両乳首にはピアスが着いている。更に陰毛を始め、無駄毛は全て永久脱毛しているため全身ツルツルだ。


夜は女ご主人様が、疲れて眠りに落ちるまで僕に舌でご奉仕させる。僕はこの瞬間に幸せをかみしめる。「アユミ、とっても上手いわ。気持ち良い」と言ってもらえると、僕は凄い幸せだ。でも、女ご主人様は決して僕とセックスはしない。奴隷は家畜なので、夫といえどもその対象ではないのだ。


              僕たちの出会い


僕と彼女の出会いは高校時代まで遡る。僕とアヤ様は同じ高校の同級生だ。クラスも同じで、彼女はクラスのリーダー。小さくて可愛い女の子のような僕はクラスのアイドルだった。男子生徒からはオカマと言われて退けものにされることはあったが、女子からはいつも可愛がられていた。自慢ではないが、街でスカウトに声をかけられた事も一度や二度ではない。


こんな僕にいつも冷たい視線を送っていたのがアヤ様だった。ちやほやされている僕を無視し、僕には常に冷たかった。でも、僕の靴が無くなった時、最後まで一緒に探してくれたのが彼女だった。泣いている僕に、

「男のくせに泣くなんて恥ずかしくないの? お前がいつもぐずぐずしてるから盗まれるのよ」といって、僕に思い切りビンタをした。とても痛かったけれど、嬉しくて僕は感動で震えてしまった。


そして彼女は僕に新しい靴をプレゼントしてくれた。僕は凄く嬉しくて彼女にお礼をしなければいけないと思ったけれど、何がいいのか全く思いつかない。思い切って彼女にそれを聞くと、

「お礼はアユミ、あなた自身よ。あなたがプレゼントになるの。リボンを付けて今度の休みに家へ来なさい」と言った。


始めて行った彼女の部屋で、僕は驚きの事実を知る。彼女は真正のサディストだったのだ。

「私の部屋に入ったら着ている物は全て脱いで裸になるのよ。お前をここへ呼んだのは奴隷にするためだから」と言い、全裸にした僕に何度もビンタをし、僕が泣きながら土下座をするまでそれを続けた。そして、僕の頭を踏みつけ、

「今日からお前は私の奴隷になるのよ。私の命令には絶対に服従。背くことは絶対に許さないわ」

と言って僕を服従させた。


              彼女に調教される僕


それから毎日、学校から帰ると彼女から、ケータイかPCにメールが入る。学校では殆んど口を利かないアヤ様だが、その日の出来事を問い詰められる。

「今日の2時間目の休み時間にお前は私を無視した。私はお前を見て合図したのに」

「ごめんなさい。気が付きませんでした」

「ところで、お前は今日、女性用のパンツを穿いてきたの? 昨日買うように言ったでしょ」

「ごめんなさい。恥ずかしくて、昨日は買えませんでした。今日はきっと買ってきます。明日は必ず穿いて行きますからお許し下さい」

「それでは、お仕置きをしなければいけないね。今日、お風呂に入った時に陰毛全部をきれいに剃りなさい。そしてその証拠写真を送るのよ」

「分かりました。パンティを買いに行って、それから剃毛した写真を送ります」とメールを打ち、彼女に送信した。


それからスーパーに出かけて、恥ずかしいのを我慢し、前もってカゴに入れていた靴下で隠すように、女性の下着売り場で可愛い下着を買った。レジではなるべく店員さんと目を合わせないように素早く支払いを済ませ、逃げるように家へ帰った。


レジ袋から出てきたパンティの手触りを確かめる。「こんなに軟らかい下着を彼女達は穿いているんだ」と独り言をいいながら、僕はそっと頬にパンティを押しつけ、これを穿いてオナニーしたらどんなに気持ちいいか想像しながら、僕はバスルームに向かった。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る