亡国の再現に向けて

第6話

 ヴァルドラとの和解後、カイとアザゼルは新たな旅路へと踏み出した。彼らは、失われた異界の王国を再建し、かつての栄光を取り戻すためには、多様な力と知恵が必要であると確信していた。


 目指すは、知識と学問に満ちた都市「リブラリア」。この地は、古代から伝わる秘密の知識を守る賢者や、強力な魔法を操る魔術師が集う知の宝庫である。カイとアザゼルは、リブラリアの深遠な知識を得ることを期待していた。


 リブラリアの門をくぐり、試しに町の一角にある資料館へ足を運んだ彼らは、高く積み上げられた書物の山々に圧倒された。それぞれの書物は、世界の秘密や魔法の呪文、失われた文明の記録を秘めているかのようだった。カイは、この都市が持つ無限の可能性を感じ、アザゼルもまた、古代の知識が息づくこの地で、彼らの使命に必要な手がかりを見つけられると確信していた。


 そして、彼らはリブラリアの賢者たちと対話を始めた。賢者たちは、カイとアザゼルの目的を聞き、彼らの旅に同情を寄せる者もいれば、なんとなくだが情報を渡してくれた者もいれば、冷ややかな反応を示す者もいた。しかし、カイとアザゼルは諦めず、説得を続けた。そうしているうちに、エアリンという預言者と出会った。


「私は少し先の未来がわかります。あなたたちの言っている王国についての知識はありませんが、あなたたちと協力すると、ぼんやりですが素晴らしい未来になると感じました。どうかわたしを同行させてはくれないでしょうか?」


「もちろんだ、むしろこちらからお願いさせてほしい。」


 こうして、エアリンという仲間が加わった。


 ちなみにだが、彼女は、二人と出会ったときに風の流れが変わることを感じ取り、二人の運命に自分が関わることを予知したため、仲間に加わった。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        

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