　森の奥深く、古木が天を仰ぐように立ち並ぶその地で、カイとアザゼルは不穏な空気を肌で感じ取っていた。空は鉛色に重く、森は静まり返り、その沈黙は異界の門が開く前触れのようだった。二人が進むにつれ、地面が突然激しく揺れ、裂け目が大地を裂いて現れた。その暗黒の口からは、魔物たちが絶え間なく湧き出し、夜の帳をさらに深くした。

　アザゼルの声が低く響く。「これが、我々が立ち向かわなければならない敵だ。この裂け目は異界への門。我々の世界と、闇の軍たちの住む世界を繋ぐものだ。」

　カイは剣を抜き、アザゼルと肩を並べて立つ。彼らの前に広がるのは、終わりなき魔物の波。カイはアザゼルから学んだ魔法を駆使し、一つまた一つと魔物たちを倒していく。

　戦いの渦中、カイは裂け目から漏れる強大な魔法の力に気づく。彼はアザゼルと目を交わし、二人は無言のうちに計画を立てる。この裂け目を封じるためには、その源となる魔法の力を断ち切らなければならない。

　二人は決意を胸に、裂け目の中心へと進む。そこには、異界の王が彼らを待ち受けていた。王からは圧倒的な魔法の力が漏れ出ていて、その目つきは、この世界を自らの支配下に置こうと企んでいるかのようだった。カイとアザゼルは、王との壮絶な戦いに挑む。