第2話

 アザゼルは、かつて天界の高位の使徒だった。彼の翼は純白で、その眼差しは星々のように輝いていた。しかしあるとき、天界の厳格な規則と限界に疑問を抱き、自由を求める心が芽生え始める。彼のこの反逆心が原因で、天界からの追放を命じられ、姿を変えられて、彼はこの森へと堕ちてきたのだ。


「天界の束縛から解き放たれたものの、今の私は何者なのだろう?」


 アザゼルは自問自答しながら、新しい居場所を求めて旅を続けた。そして、この古代の魔法に満ちた森に辿り着いた時、彼は強い力を感じ取る。森の息吹は、彼の魔力を呼び覚まし、新しい居場所を築く決意を固めさせたのだ。


 しかし、アザゼルの目的は単なる支配ではない。彼は、彼自身と天界との戦いで傷ついたこの世界を癒し、再び繁栄させることを望んでいる。「私たちは過ちを犯した。しかし、この世界の守護者として、新たな歴史を作ることで、その罪を償うことができるかもしれない」と彼は決意する。


 それからしばらくして、森に闇の軍勢が引き寄せてきた。闇の軍勢は強く、アザゼル一人では敵わなかった。


 そんなある日、カイが現れる。アザゼルはカイの未知の力に気づき、彼が探し求めていた鍵であると直感する。


「カイよ、お前の力はこの森を救うかもしれない。私と共に、この世界に平和をもたらそう」


とアザゼルは提案する。


 カイはアザゼルの過去を聞き、彼の目的に共感する。


「アザゼル、私はこの世界に何かをもたらすためにここに来たのだと信じている。お前の力と知恵があれば、私たちはきっと森を脅かす敵を倒し、世界を救うことができる。」とカイは応じる。


 二人は手を取り合い、共に戦うことを誓う。彼らの絆は、これから訪れる試練に立ち向かうための強固なものとなるだろう。

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