異能がありふれた世界で生きていく
水瀬 若葉
異界
—ギャーギャーー
それが私の産声だった、私はこの世界の異端だった。
それは私が
私が転生者だからだ。
それを産まれた直後から理解した。身体の中を不快にも動き回る“モノ”これが何かを知るのはそう遅いことではなかった。
§
生後一年と7ヶ月、一歳の頃だ。私はこの不快な何かを理解した。
体内で動き回る“これ”は世界の法則を変えるような、異能の源だった。
これは母さんがいない時に発見したことだ。私の持っている
これはその名の通り見たものに自分の意識の一部を入れる事ができる。
つまり、物の場合はどこでも見える監視カメラのような感じになるわけだ。
勿論意識を戻す事も可能だ。
今は試せ無いが、生物に意識を入れるとどうなるのだろうか、その生物の身体を操る事ができるのか、ただその人の生活を眺めるだけの動く監視カメラになるのか、それはまだ分からない。
§
3歳になった、自分に姉ができた。
どうして私に姉ができたかと言うと、それは養子だ、10歳の女の子が私の姉になった。
簡単に言うと小4•小5ロリだ、私は今お姉ちゃんに可愛がられてる。自分より年下、それも7歳も離れている妹の世話をした事がなかったようでかなり可愛がってくれた。
そして今日試す事にした。私は姉のベットに乗り込んで、意識を入れた。
すると、私の視界は二つになり姉の視界が増えた、そして—手を動かす事が可能だった。
つまりこれは身体を操る事が一時的にできると言う事だ。
強い、ただ難点は二つ以上の視界が同時に脳に存在すると言う事でかなり脳がバグった。
これは視力が良い動物に意識を入れるときとかは気をつけないといけない。
§
現在私は5歳となる、姉は12歳だ、今年で2回目の七五三をやる事になる。
そして、私はこの
それは—『
あるべき物の『対象の意識』代わりに別のもの『自分の意識の一部』を置く『入れる』と言う感じの解釈だ。
§
あれから結構な日にちがたった、それまで自分の異能を隠し続けた。
そしてバレることは無かった、もともと者とか人干渉する系の異能なので、意識を意図的に操らない限りはバレないし、気づかれない。
私は今のところ烏5羽と猫2匹、姉に意識を入れている。
なので、簡単に言うと姉の視界とか、会話とか殆どを盗み聞きしている状態だ、ただ夜は配慮して意識からくる情報を切っている。
烏と猫達からは様々なことで助けてもらった。
主に情報収集でだ、そこで得た情報は殆どの人が知らないと思う。
それは、政府が支援している民間軍事会社ライフライクと言う会社が異能について扱う組織を持っていることや、有力な反政府組織の殆どが異能を持っていると言うことだ。
そして今の私は15歳高校一年生だ。姉は22歳で現在メイクアップアーティストをしている。
—これから彼女を中心に波乱が起きることだろう
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【用語説明:
説明:この世に存在する現実性と言うものを使い、現実を改変する力、その力の方向性は様々で、火を出すと言った魔法のような力もあれば、代置と言った特殊な力もある。
【用語説明:現実性】
説明:この世界に等間隔で設置されているマイクロ単位の物質、一般人には基本的に認知されていなく、異能を持つ者である
【用語説明:
説明:異能を持つ者達の総称、彼等は方向性は様々だが、共通して現実を改変すると言う力を使う、主に干渉系、変化系、特殊系にわかられる、主人公は干渉系である、干渉系はものや人物に干渉して、それを変化させる力を持つ異能である。変化系は既にある空間を変化させたり、自分の筋肉量を変化させたりと言ったことを行う異能の系統、特殊系はそれらのどれにも属さない力であり、魔法などがそれの代表例である。主に干渉系は自分以外に、変化形は自分とその周囲に、特殊系は無に関して干渉する力が多い。
【用語説明:メイクアップアーティスト】
説明:女性または男性のモデルの要望に合わせたメイクをするメイクのプロ。
異能がありふれた世界で生きていく 水瀬 若葉 @jacknextplay
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