第4話新たなもふもふ動物
もふもふの国の建国が無事に行われ、村は平和と繁栄に包まれていた。
太郎とリリーは新たな生活に喜びを感じながらも、もっと多くのもふもふ仲間と出会いたいという希望を抱いていた。
ある晴れた日、太郎とリリーは森の中を散策していた。
「道も舗装されて、森も少しは安全になったな。」
春の訪れを感じさせる暖かい日差しが木々の間から差し込み、森全体が生命の息吹で満ちていた。
「この森にはまだ見ぬもふもふ仲間がたくさんいるはずだよな。」
「ええ、きっとそうですね。今日も素敵な出会いがあるといいですね。」
二人が森の奥へ進むと、突然、茂みの中から小さな動物の鳴き声が聞こえてきた。
「聞こえた?あっちの方からだ!」
太郎とリリーは声のする方向へ向かい、茂みをかき分けると、そこには小さなもふもふ動物がいた。
まるで雪のように真っ白な毛並みで、丸い耳と大きな瞳が特徴的な生き物だった。
「なんてかわいいんだ!」太郎は思わず声を上げた。
「本当に!こんなにも愛らしいもふもふ動物がいるなんて。」
その小さなもふもふ動物は、怯える様子もなく、太郎とリリーの方へ近づいてきた。
太郎が手を差し出すと、彼の手のひらに顔を擦り寄せた。
「こんにちは、小さな友達。君の名前は何かな?」
リリーが優しく問いかけると、もふもふ動物は一瞬きょとんとした顔をした後、小さな声で鳴いた。
「きゅー!」
「これから君を『スノー』と呼ぶことにしようか。どうかな?」
スノーと名付けられたもふもふ動物は、嬉しそうに尻尾を振った。
「スノー、君はどこから来たんだろうね?」
スノーは太郎の問いかけに答えるかのように、前足で地面を軽く掻いた。そこには小さな穴があり、中にはスノーの巣があった。
「ここが君の家なのか。でも、これからは僕たちの牧場で一緒に暮らさないか?」
スノーは太郎の顔をじっと見つめた後、嬉しそうに頷いたように見えた。
太郎とリリーはスノーを連れて牧場へ戻ることにした。牧場に戻ると、他のもふもふ動物たちが新たな仲間の到来に興味津々だった。
「みんな、今日からスノーもここで一緒に暮らすんだ。」
クラウスやコロネ、ミント、パンプたちは、スノーを歓迎するように優しく挨拶を交わした。
「よろしくね!」
「初めまして!」
スノーは少し緊張しながらも、すぐに他のもふもふ動物たちと打ち解けた。
「きゅー!」
可愛らしい鳴き声に皆んなもついついニヤけた。
「さてと!スノーのために特別な居場所を作らないとね。」太郎はそう言って、新しい小屋の建設を始めた。
太郎とリリー、そして他の動物たちの協力で、スノーのための特別な小屋が完成した。小屋は暖かくて快適で、スノーが安心して過ごせる場所だった。
「これでスノーも安心して暮らせるね。」
「本当に、太郎さん。スノーも喜んでいるみたい。」
スノーは新しい小屋の中で丸くなり、幸せそうに眠りについた。
「これからも、新しい仲間をたくさん迎え入れて、この牧場をもっと素敵な場所にしていこうね。」
「ええ、太郎さん。私たちのもふもふの国はこれからもっと素晴らしくなります。」
こうして、太郎とリリー、そしてスノーをはじめとするもふもふ動物たちとの新たな生活が始まった。
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