呟くみたいな猫の声 〜詩とショート×2〜

マネキ・猫二郎

【1】休日を苛む罪悪

 日曜日の正午。

 ヤカンのお湯を沸かしながら考える。

 昼食を取った後は何をしよう。

 漫画、動画、執筆。

 どれもやりたいような

 やりたくないような。

 やるせないのは何故だろう。


 ヤカンが笛のような音を上げる。

 カップのきつねうどんへお湯を注ぐ。

 三分を待ちながら考える。

 昼食を取った後は何をしよう。

 アニメ、散歩、昼寝。

 どれもやりたいような

 やりたくないような。

 やるせないのは何故だろう。


 三分経ってフタを取る。

 いただきます。

 麺を啜りながら考える。

 昼食を取った後は何をしよう。

 何をしよう、何をしよう。

 何かしたいような

 何もしたくないような。

 やるせないのは何故だろう。


 最後に残した揚げを頬張る。

 ごちそうさまでした。

 さて、何をしようか。

 ため息を吐きながら考える。

 やるせない、やるせない。

 やらなければいけないこと

 やりたくないこと。

 やるせない理由が分かった。


 この胸の突っかかり。

 それを除かなければならないこと。

 それはまだ課題が終わってないこと。


 ─休日を苛む罪悪─

    終わり


 ※ひとこと※


 きつねうどんの揚げは

 ショートケーキの苺ポジ

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