幕間3

 これは、ニーグリの世界で起こったタキシードの男と女子高生との戦いの記録である。


「次こそ終わりにするよ」

 

「貴方ほどの達人はそうはいないでしょう」


「褒めても型しかでないよ。二の型 烈火剛性撃れっかごうせいげき


 女子高生の双剣2本から風と炎が踊りくるような竜巻が発生した。タキシード男は四角い盾で攻撃を防いだが、盾にヒビが入りボロボロと崩れ始めた。


「くぅ、やりますね」


「まだまだこれから、三の型……」


「あまり調子のらないことですね、影舞かげまい


 タキシード男は左手を前に出すと、影が無数の刃となり女子高生に襲いかかってくる。


「む……。それなら、五の型 白碧はくへき


 美しい舞を思わせる足捌きと華麗な剣捌きで、全ての刃を撃ち落とした。妖艶なダンサーの動きで目が離せない腕前だ。

 タキシード男は距離を詰めて、槍で突進攻撃を仕掛けてきた。

 

「これで終わり、三の型 座散乱木さざらぎ


 槍の突進攻撃に対し、双剣の2本を使った突きの応酬。タキシード男の服には穴が開き、後方へよろめいた。

 女子高生は双剣を投げ捨て、背中にあったハンマーを手に取った。そのハンマーを大きく振りかぶった。

 

「おまけで、ハンマーで押しつぶしちゃうよ」


 ⭐︎あとがき⭐︎

 気分が少し乗ったので、幕間を書いてみました。

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