ポンコツAIアンドロイドとワンルームライフ

川崎ヒロト

第1話ポンコツAIアンドロイドとワンルームライフ1

科学が進む、21世紀後半、、、





ポンコツAIアンドロイドとワンルームライフ1、、初めまして、、





平成、令和、、、近未来、世の中が進化していた、、空を飛ぶ、無人タクシー、、動く道路、、、医療も発達して、寿命が10年伸びた、、、


今や、年をとったら、人間が働らなくても良い世の中になった、、、ただ一部の人間だけだが、、、



世の中は、、若くして働いて、お金を、稼いだら、、その、お金で、高額なAIロボット、いわゆるアンドロイドの、所有者になり、、その、AIアンドロイドが稼ぐお金で人間が暮らす世の中になった



ここは、大都会、、、街中は普通にAIアンドロイドが人間と同じ様に、歩いている、、、ただ、、やはり、普通は一目でAI、アンドロイドと言う事がわかる、



さて、、この物語の主人公、高橋、亜土夢(あとむ)、、27歳、、、



彼も、みんなと同じ様に、あくせく働いて、早くAI、アンドロイドを購入して、その後を安泰に暮らそうと、思っていた



亜土夢は、大学を卒業すると、、運良く、、大好きなゲーム関係の仕事に付く事が出来た、、、、


決して大きな会社ではないが、、それなりに

安定していた、、、


「さてと、、今日も、お金をどんどん稼いで、将来は、好きなゲームだけを毎日やれる人生にするぞ、、、」、、、亜土夢はたまに思う、、、AIアンドロイドを購入するにはまだまだ先の長い話と、、、


「あ~、気が遠い話だ、最低でも、、5000万はするからな、、性能の良いAIアンドロイドは2億以上するからな、、まあ、高望みはしない、、俺が遊んで暮らせるぐらい稼いでくれたらいい、、」



そう思いながら、毎日、亜土夢は、一生懸命仕事に励んでいた、、、



ある日、会社での、お昼休み、、、



亜土夢は、仲の良い8歳年上の先輩、鈴木とお昼を食べていた、、すると、鈴木が、、、

さりげなく聞いた、、、


「高橋、、お前も、AIアンドロイドを買う、つもりなのか、、、」、、、鈴木は、何気なく亜土夢に聞いた


「ええ、、鈴木先輩はもう、買ったんですよね、、、良いな、、」


「ああ、、今年の2月に買ったよ、、、、まだ1ヶ月しかたっていないけどな、、」



亜土夢はうらやましそうに、、、鈴木の顔を見ていた、、そして呟く様に話した


「じゃあ、今は育成中、ですね」


「ああ、、そうだよ、、いろいろと教えてどんな仕事でも出来るようにプログラムしてるところだ、、」


「良いな、鈴木先輩、、じゃあしばらくしたら仕事を辞めて、遊んで暮らせるようになるのか、、、」


「育成にも1~2年はかかるぞ、、」



鈴木は、少し考えて、、、亜土夢に聞いた


「お前、知ってるよな、、男型アンドロイドと女型アンドロイドがいるのを、、」


亜土夢は、、男型の方が、働ける、職業も多いし高額を稼げると、、でも、購入額が高いと鈴木に話した



すると、鈴木は、、悔しそうな顔で、、、吐き捨てる様に話した、、


「そうだよな、、俺が買ったのは、安い、5000万の女型アンドロイドなんだよ」


「でも、人間の2倍は稼げるらしいですよ、寝なくてもいいから、それで、十分じゃないですか、、」、、亜土夢は鈴木に気を使う様に話した


「いや、、俺はもっと高望みをしたいんだ」



亜土夢は、少し考えて、、鈴木に聞いた、、


「じゃあ、買い換えるのですか、、」


「ああ、、せめて1億くらいの男型アンドロイドを買いたいんだ、、」



亜土夢はため息をつき、、鈴木の顔を見るとぽそっと呟いた


「はあ~、、、もったいないですね、、その5000万のAIアンドロイド、、」


鈴木は、身を乗り出して、、、亜土夢に聞いた、、、


「高橋、、お前、AIアンドロイドを購入するためにいくら貯めたんだ、、」


「俺なんか、まだまだですよ、学生の頃からアルバイトをやっても、、現在、3000万しか貯まっていませんから、、、」



鈴木は、亜土夢に見えないようにニヤリと笑った、、そして、すぐさま亜土夢に聞いた


「そうだ、、高橋、、お前、その女型アンドロイドを買わないか」


「えっ、、鈴木先輩、無理ですよ、さっきも言ったけど、まだ3000万しか無いし」



鈴木は、笑って、、、亜土夢に言った


「高橋、、お前になら、3000万で売ってもいいぞ、、、」


「え~、、本当ですか、、、」、、、亜土夢は冗談だと思ったが、、鈴木が真剣に話していたので、信じた


「その代わり、まだ育成中だから、仕事をさせるには1~2年はかかるぞ、、、」


「1~2年なら、全然OKです、、俺も、、30歳からは遊んで暮らせるようになるのか、、夢みたいだ、、」、、亜土夢は身を乗り出して、鈴木に言った



鈴木は、笑って、、、冗談ぽく言った


「高橋、、言っとくけど、、女型AIアンドロイドは子供を作る能力はないからな、、変な期待は持つなよ、、お前は独身だからな」


「イヤだな、鈴木、先輩、、わかっていますよ、、俺だっていずれは結婚して、普通の生活をしますよ、、そのAIアンドロイドの稼ぎで、、、」


鈴木は、晴れやかな顔で、、、これからの事を亜土夢に話した


「そうだな、、俺も、またいっぱい稼いで、50歳までには、、男型アンドロイドを購入するぞ」



すると、鈴木が、、身を乗り出して、、、


「高橋、出来れば早い方がいいぞ、、」


「そうですね、、俺も、早く育成して稼いでもらいたいから、、、」、、、亜土夢もだんだん真実味を感じた


「じゃあ、、今度の土曜日にその女型AIアンドロイドを連れて行くから、お金を用意してくれ、、、」


「ありがとうございます、、じゃあ、銀行からお金をおろして用意します、、ああ、、楽しみだな、、、」


亜土夢は、嬉しそうにしていた、、、









女型AIアンドロイドとの生活







その週の土曜日、、、



亜土夢のワンルーム、マンションの1階ホールに鈴木と、AIアンドロイドの女の子が現れた、、、


鈴木は201と、亜土夢の部屋のインターフォン番号を押すと、、、


「おい、、高橋、、起きているか、、」


亜土夢は、インターホンの画面を見ると、、鈴木とかわいい女の子が写っていた、、


「あっ、鈴木、先輩、、今、オートロックを開けます、、、」


「確か、、201号室であっているよな」


「はい、、玄関のドアを開けて待っていますから、、、」



亜土夢は、ニコッと笑って、、


「思ったより、かわいいぞ、、、」



亜土夢は、あわてて玄関のドアを開けて待っていた、、、


すぐに、鈴木がAIアンドロイドの女の子と現れた、、



「おっ、、高橋、、連れてきたぞ、、ほら、この子が俺が購入した、AIアンドロイドだよ、、、」、、鈴木は、女の子を紹介した


AIアンドロイドの女の子は、亜土夢に向かって、ニコッと笑って、軽く会釈をした、、



亜土夢は、ドキドキして、思った、、、


「うわ~、、本物の人間と全然変わらないじゃないか、、それに、凄くかわいいし、、、いけない、、亜土夢、、AIアンドロイドだぞ、、恋愛感情を抱いたらダメだぞ」



亜土夢は、さりげなく鈴木に聞いた、、、


「鈴木、先輩、、、名前は、、なんと言いますか、、、」


「あっ、、名前か、、まだつけてないぞ、、高橋、、お前が好きな名前をつけたら良いだろう、、、」、、、亜土夢は、えっ、と思ったが、、黙っていた、、もう、1ヶ月も経つのにどうしてなのかと、、、、



それでも、亜土夢は、、少し考えたが、思い付かなかった、、、


「鈴木、先輩、、後でゆっくり考えます、、それより、どうぞ、狭いですが中に入って下さい」


「そうだな、、俺も今日はやらないといけない事があるから、手短に済まそうか、」

、、、鈴木は、明らかに急いでいる素振りを見せた


亜土夢は、鈴木とAIアンドロイドを部屋に案内した、、、


鈴木は、亜土夢の部屋を見回すと、、、

「相変わらずお前の家は狭いな、、、」


「鈴木先輩、だって独身でワンルームマンションじゃないですか」



鈴木は、ニコッと笑って、、


「俺も、男性AIアンドロイドを、購入したら、ワンルームマンションからもっと広いマンションに引っ越すつもりだ、、、」


「そうですね、、、自分も、この女性AIアンドロイドが働くようになったら、引っ越すかな、、、頑張るぞ、、、」



2人は、、少し話をしたが、、鈴木先輩は、急いでいるようなので、、亜土夢が用意していたお金を受けとると、、足早に亜土夢のマンションを後にした、、、







AIアンドロイドの得意分野を探せ、、、






鈴木先輩がいなくなって、、、しばらくすると、、、AIアンドロイドの女の子は、、、急に態度が変わった、、、


「あ~、、あいつ、、、やっといなくなったわ、、、」、、、AIアンドロイドは、正座を崩すと、、胡座をかいた、、、


「あ~、、疲れた、、あいつがおとなしくしろと言ったから、、やったけど、もう限界だわ、、、」、、、そう言うとAIアンドロイドは亜土夢にニコッと笑いかけた



亜土夢は驚き、、、、しばらくして、冷静を取り戻すと


「ええと、、お名前は、どうしますか、、、好きな名前とかありますか、、俺は、高橋亜土夢と言います、、、」


「え~、、何でも良いよ、、亜土夢が決めて、、番号でも良いよ、、例えば、117番とか、そう言う名前でも良いじゃないの」

、、AIアンドロイドは面倒くさそうに言った


「それじゃ電話番号じゃないか」



亜土夢はふと、、思った、、


「この子、普通のAIアンドロイドじゃないぞ、、どっちかと言うと人間みたいだ」


亜土夢は、AIアンドロイドの女の子にさりげなく聞いた、、、

「あの~、、君は、、どこまで先輩に職業的学習を教えてもらったの、、資格とかいくつ取得したの、、、」


「なにそれ、、、あいつに、そんな事、、、教えてもらわなかったし、、お金が無いから資格は1個も取っていないよ、、」


「えっ、、、じゃあ、、今までどうしていたの、、、」



AIアンドロイドは、少し考えると、、、、、ニコッと笑って、、


「う~ん、、、ゲームしたり、テレビを見たりして1日中、過ごしていたわよ」


亜土夢は、だんだん不安になって、、、

「えっ、、それじゃあ引きこもりと同じじゃないか、、、ええと、まずは、名前を決めて、、ちゃんと学習させてそれから、資格も取ってもらって、、働いてもらうぞ」



亜土夢は思った、、、


「働いてもらうためには、国のAIアンドロイド管理事務所に、、名前とか、所有者の登録をしないと、どこにもいけないから、、まずは、名前だな、、、」


亜土夢はしばらく考えると、、、ある名前を思いついた、、、


「あっ、、大学の時の彼女の名前、、凜(りん)、、高橋凜で良いや、、、」、、亜土夢は照れながら思った



亜土夢は、AIアンドロイドの女の子に向かってニコッと笑って、、、言った


「ええと、、君は、今日から、高橋凜だよ」


「えっ、、、高橋風鈴、、変な名前、、」


「あの~、、高橋凜です、、風鈴じゃなくて、、、、わかっているのかな、、」



AIアンドロイドの女の子は、、、また笑顔になり、、、亜土夢に話しかけた


「、、じゃあ、凛ちゃんと呼んでね、、、あっ、亜土夢、そろそろ、お腹が空いたからエナジードリンクをくれるかな」



亜土夢は、冷蔵庫に用意してあった、エナジードリンクを持って来た、、、



「ええと、凜ちゃん、、エナジードリンクだよ、、、冷たいよ、、」


「え~、、これ安いやつじゃん、、もっと高級なエナジードリンクは無いの」、、凜は、

嫌そうな顔をした、、


「、、、、ええと、、、じゃあ、今度用意しておくから、、、」


「うん、、よろしくね、、亜土夢、、」



AIアンドロイドの、凜はニコッと笑って言った、、、



亜土夢は、思わず、、、、


「かわいい、、、、待てよ、亜土夢、相手はAIアンドロイドだぞ、、、普通の女の子じゃないんだ、、、気をしっかり持たないと、、恋愛対象じゃないのだから、、」



亜土夢は凜に優しく聞いた、、、


「あの~、、凜ちゃん、、得意分野とか無いのかな、、、例えば、計算が得意だとか、特殊能力を持っているとか、、、AIが組み込まれているなら、記憶力は良いはずだし」


「うん、、、あるよ、、、」、、、凜は得意そうに答えた、、、



亜土夢は嬉しそうに、、、


「えっ、、凜ちゃん、、どんな能力なのかな、、、」


「ゲームだよ、、、」


「凄いね、、ゲームソフトの開発とか出来るんだ、、、良いね、、色んなアイデアが浮かぶんだな、、、俺が働いている会社なら、即戦力だぞ、、、」、、、思わず亜土夢は微笑んだ、、、



凜は、、不思議そうな顔をすると、、、


「えっ、亜土夢、凜がやっているのは、ゲームで一日中遊ぶ事だよ」


「えっ、、えっ、、遊ぶって、、ハードとかソフトの開発に関わる知識じゃないの」


「なにそれ、、、普通に好きなゲームをやるだけだよ、、、」、、凜は満面の笑みで答えた、、、



亜土夢は唖然とした、、、


「えっ、、この子大丈夫か、、、いや、、、待てよ、、何か他に得意分野があるはずだ」



亜土夢は、優しく凜に話した、、、


「ええと、凜ちゃん、、、その他に、何か興味はあるのかな、、、」


「うん、、あるよ、、」


「ええと、、、それは、何かな、、、」


凜はニコッと笑って、、、リビングのテレビを指さすと、、、


「テレビのドラマだよ、、特に深夜ドラマが好きだよ、、、」


「へえ~、、じゃあ、演出とか、脚本、構成なんかの、知識があるんだ、、、まあ、それならテレビ業界で働けるかも、、凜なら24時間働けるから、、、それも良いな、、、」



凜はキョトンとしていた、、、亜土夢は凜にニコッと笑いかけて、、、


「じゃあ、、凜、、もっとテレビ業界の知識を身に付けようか、、、」、、亜土夢は前のめりになると、、、


「えっ、、、やだ~、、テレビドラマは寝転がって見るだけの方が良いんだよ」



亜土夢は、驚き、、、もう一度凜に確かめた


「ええと、凜ちゃん、、テレビドラマって、、ただ、普通に見るだけなの」


「えっ、、それ以外に、何があるの、、、、亜土夢は変な人ね、、、」








少しずつ、、先輩に不信感を持つ、、、






亜土夢は、、考え込んだ、、、、


「おいおい、、、この子は、一体何が出来るんだ、、、先輩は、この子に、何の知識を教えたんだ」



すると、凜は、鈴木先輩をバカにするように笑って、、、


「、、、あいつ、、以外とバカなのよ、、、全然知識がないから、、私に何も教えて無いわよ、、ただ、、参考書みたいな物を渡されて読んでと言っただけだよ、、、凜は興味が無いから全然見なかったよ、、、」


亜土夢は、、AIアンドロイドの、注意書の事を思いだした、、、


「そうなの、、、確か、AIアンドロイドは最初は子どもと接する様に、優しく知識を教えて徐々に、、高等な事を学ばせて下さいと説明書に書いてあったな、、、」



亜土夢が考え事をしながら、じっと凜を見ていたら、、、


凜は、ずっとニコニコと笑っていた、、、


「あっ、、、やっぱり、かわいい、、」


「ダメだ、、現実を考えないと、、」



亜土夢は、、また、AIアンドロイドの説明書の事を思いだした


「すると、、先輩は凜に対して教育放棄したのか、、確か、初動教育を失敗したら、かなり高額なお金を払ってリセットさせないとやり直しがきかないと書いて書いてあったぞ」



亜土夢が考え事をしている間にも、、、

凜は、幼い子どもの様に、天真爛漫な笑顔で笑っていた、、、


「やっぱり、、かわいい、、亜土夢、ダメだぞ、人間じゃないんだ、、AIアンドロイドだぞ、、、リセットするお金はもう無いし、、どうにかしないと、、、」



亜土夢は決心した、、、


「よし、、やってみるか、、リセットしないで、再教育が上手くいくか、、、」、、亜土夢は決心した、、


「ええと、まずは、初歩的な事から、、、凜ちゃん、、読み書きとか言葉は大丈夫だよね」、、、亜土夢は優しく聞いたが、、、凜は不満そうにしていた、、、


「バカじゃないの、読み書き、言葉ぐらい出来るわよ、、、それが出来ないとゲームが出来ないしテレビドラマだって見れないじゃない、、、」


「ああ、、そうだった、、、じゃあ、、料理とか家事は出来るかな、、、」


「え~、、キライ、、、それは亜土夢がやって、、、無理だから、、」



亜土夢は、諦めた、、、


「そうね、、俺も、無理だと思ったよ、、やっぱり、、リセットして、最初からやり直しをした方が良いのかな、、月曜日に先輩と話をして、、リセットにかかるお金の分を返してもらうぞ、、、」



その日は、凜には、自分のベッドで寝てもらい、亜土夢はソファーで寝た、、、


どうやらAIアンドロイドも、睡眠モードがあるらしい、、


凜は、かわいい寝顔で、本当に寝てる様に見えた、、


「俺が、ご主人様だよね、、やっぱり、2部屋はいるぞ、、このままじゃ、、このマンションからぬけだせないぞ、、一生独身決定だ、、、、」






凜、、、初めてのおつかい、、、





次の日のお昼前、、、、



亜土夢は、洗い物を済ますと、、洗濯をしていた、、、


「もうすぐお昼だな、、まだ、、掃除もしないといけないから、、買い物どうする、、」

、、、亜土夢は、洗濯機の前で考えていた


亜土夢は、少し考えると、、


「そうだ、、凜に行ってもらうか、、、スーパーまで、10分しかかからないから、それぐらい大丈夫だよね、、、」



凜は、朝早くから、、リビングのテレビで、亜土夢のゲームを勝手にやっていた、、、



亜土夢は、凜に向かって声をかけた、、、


「あの~、、凜ちゃん、、いいかな」


「ダメ~、、、今、ゲーム中だから」


「ええと、、、そのゲーム、、俺がセーブしていた、ゲームなんだけど、、」


凜はニコッと笑って、、


「ほら、、ちゃんと、、レベルが上がったよ、、、、」



亜土夢は、、更に優しく話した、、、


「ええと、、そうじゃなくて、、お買い物を頼みたいけど、、、出来るかな、、」


「え~、亜土夢は凜の事、、バカにしてるの、、それぐらい出来るよ」



亜土夢は、、凜にスーパーまでの地図とメモとお金を渡した


「これを、買って来て、欲しいんだ、、俺のお昼ごはんの材料だけど、、読めるよね」


「昨日も言ったけど読めるわよ、、これでも、AI知能を搭載してるのよ、、、あっ、、亜土夢、、凜が帰るまでゲームはそのままにしてよね、、」


「、、、、、わかったよ、、、」



凜は、地図とメモとお金を受けとると、買い物に出かけた、、、


亜土夢は、少し不安になったが、、、


「まあ、、近いスーパーだから、、30分もあれば帰って来るだろう」、、、亜土夢は不安になったが、、大丈夫だろうと思った



30分後、、、凜は帰って来ない、、


「まあ、、初めてだし、、しょうがない」



1時間後、、、凜は帰って来ない


「スーパー、日曜日だから、混んでいるのか、、、」



1時間30分後、、、凜は帰って来ない、、


「おかしいぞ、、こんなに時間がかかるなんて、、まさか、、事故でもあったのか」



亜土夢は心配になって、自宅をあわてて出ると、スーパーの方に向かった、、、



亜土夢がスーパーに向かって、歩いていると、、マンション近くの公園で、ベンチに座っている、凜を見つけた



「あっ、いた、、凜のやつ、、ベンチに座って、何をしているんだ、、、」


亜土夢は、、公園のベンチに座っている、凜の元に向かった、、、


「あの~、、凜ちゃん、、買い物の途中で何をしているのかな」、、亜土夢は優しく声をかけた、、、



凜は、、ニコッと笑って、、、


「ネコちゃんだよ、、、かわいいね、、」


「うん、、かわいいね、、じゃなくて買い物の途中でしょう、、」


「あっ、、、全部、買ってあるよ、、」

、、、凜は、ベンチの上のレジ袋を指さした


亜土夢は、ベンチの上の、スーパーの袋の中を覗くと、、、


「あの~、、、凜ちゃん、、頼んだお魚が入っていないけど、、、」


「あっ、、、それなら、ネコちゃんにあげたよ、、美味しいって言ってた」


「そう、、良かったね、、、じゃなくて、、あれは、俺の昼ごはんのおかずなんだけど」


「ネコちゃん、、美味しいって、、」、、凜は満面の笑みで言った


「そうですか、、、凜はネコ語もわかるのか、、、、AI機能でも、そんな事はないか」



亜土夢は、あきらめて、凜とマンションに帰って行った、、、


亜土夢のマンションの部屋、、、


亜土夢は、、仕方なく、お昼は、、インスタントラーメンを食べる事にした、、、


凜も、テーブルの隣に座るとエナジードリンクを飲んでいた、、、


凜は、インスタントラーメンを見ると


「亜土夢、、それって美味しいの、、」


「、、、しょうがないでしょう、、おかずが無くなったから、、、でも、、美味しいよ」


「凜も、食べてみたいな、、、」、、凜はラーメンをじっと見ていた、、


「ダメ、、、故障したらどうするの、、、、まてよ、、AIアンドロイドには、食物をエネルギーに変える、機能がある、タイプもいると聞いたことがあるぞ、、」



凜は、、ずっとインスタントラーメンを見ていた、、、


亜土夢は、思った、、、


「ダメだ、、先輩が持ってきた、凜の説明書、、百科辞典ぐらい厚いから、ちゃんと読んでから、、正しく教えないと、、」



「凜ちゃん、、凜ちゃんの機能を完全に理解してからにしようね、、それまではエナジードリンクを飲んでね、、」


「え~、お願い亜土夢、、、、凜も、食べてみたいな~」


「ダメです、、、あっ、今まで食べた事はあるの、、、先輩の家で、、、」


「ないよ、、、あいつケチだから、、1人でこっそりと食べていたもん、、」、、、凜は

不満そうに話した、、


「じゃあ、、今度調べて、その機能があったら食べさせてあげるよ」


「、、、、、うん、、、」



凜は、、あきらめてエナジードリンクを飲むと、、ゲームの続きを始めた、、、







清潔好きの凜ちゃん、、、






夕食の時も、、凜は、、亜土夢の食事を、エナジードリンクを持ちながら見ていた、、


「、、、あげないからね、、、」


「知ってるよ、、、、見てるだけなら良いでしょう、、」



凜はエナジードリンクを飲み終えると、不満そうに、、、


「亜土夢、、知ってる、、エナジードリンクは、何の味もしないんだよ、、、美味しくないの、、、わかる、、」


「俺は、飲んだ事が無いからわからないけど、、エナジードリンクに味はいるの」


「あたりまえでしょう、、、美味しくないの飲んで、何が嬉しいの、、、、、高級なやつは色んな味があるらしいよ、、飲んだ事ないけど、、、」


亜土夢は思った、、、


「凜は、、味覚を感じるのか、、本当に人間に近いんだな、、、早く、、凜の事調べないと、、、」



エナジードリンクを飲んだ、凜がおもむろに立ち上がると、、、


「亜土夢、、先にお風呂に入るね、、、」


「どうぞ、、えっ、、、AIアンドロイドもお風呂に入るの、、それは、まずくないか」



「凜ちゃん、、お風呂は止めようね、、」


「なんで、、、、今日、公園でネコちゃんと遊んだし、、汚いんだよ、、」


「ええと、、凜ちゃんは、、完全防水なの、先輩の家で、お風呂に入った事あるのかな、、」



凜はニコッと笑って、、、


「うん、、あいつが会社に行ってる間に、、ゆっくりと毎日入っていたよ」


「ええと、、、それで、、どこもおかしくならなかったの、、、」


「うん、、平気だよ、、あっ、、亜土夢、、凜がかわいいからってお風呂、、覗かないでよ、、、」、、凜は笑いながら言った


「しません、、、」



凜は、自分の持ってきたバックの中からパジャマと着替えを出すと、、お風呂に向かった



亜土夢は思った、、、、


「そうだ、、凜の洋服あれだけじゃ、可哀想だ、、今度、凜を連れて買い物に行くか」



凜は1時間ほど、お風呂に入っていた、、


「AI、アンドロイドってあんなにきれい好きなの、、、そもそも、、お風呂に入る意味があるのか、、、不思議だ、、」



凜は、、お風呂から、上がると、、、


「ああ~、、気持ち良かった、、、亜土夢も入れば、、、」


「、、、、、そのつもり、だけど、、、」



亜土夢がお風呂からあがると、、、


凜は、、リビングでテレビを見ていた、、、


「ええと、凜ちゃん、、野球中継してると思うけど、、、良いかな、、」


「ダメよ、、この番組、ずっと見てるんだから、、、おもしろいよ、、、、亜土夢も見れば、、、」


「そうなの、、でも、、野球中継が、、」



亜土夢は、しょうがなく、部屋の小さなテレビで野球中継を見た、、、


「おお、、やってる、、、え~、、俺の応援しているチーム、、負けているじゃないか」



亜土夢は、夢中で野球中継を見ていた、、



すると、、テレビ番組が終わったのか凜が隣に来て、、、


「亜土夢、、疲れたからベッドでスマホのゲームをやるからスマホを貸して」


「ええと、、、良いけど、、、、AIアンドロイドが疲れたって、、、、なぜ、、」



「良いの、、疲れたの、、、」


亜土夢はスマホを凜に渡した、、


その時、さりげなく触った凜の手が、温もりがあるのに気ずいた、、、



亜土夢は思った、、、


「えっ、、人間と同じ様な、体温をしている、、凜は、本当にAIアンドロイドなのか、、あまりにも人間とそっくりだぞ」



亜土夢は、じっと凜を見た、、、


「でも、、エナジードリンクを飲んでいたし、、あれは、人間は飲めないはずだ、、、いや、飲めるのかな、、人間は飲まないでとは書いていないぞ、、、」



そんな亜土夢を見た、凜は、、、


「え~、、亜土夢、、そんなに凜を見つめて、、、さては、、凜の事、、好きになったのかな、、、」


「ちがいます、、、」


「え~、、、まあ良いか、、、さてと、ゲームだ、、、ゲームだよ、、」


凜はベッドに、寝転がると、、スマホでゲームを始めた、、、



亜土夢は、部屋から出ると、リビングのテレビで野球中継を見始めた、、、


しばらくして、思い出した様に冷蔵庫から、ビールを出して、リビングのテーブルに置くと、ソファーに座り、、、美味しそうにビールを飲み始めた、、、


「やっぱり、、野球中継には、ビールだよな、、、ああ、、美味しい、、」



凜は、、ビールが、気になるのか、、ベッドの上から、その様子を見ていた、、、



テレビ野球中継の間、コマーシャルになると、亜土夢はトイレに向かった、、、



亜土夢がトイレから帰って来たら、、、


凜が、亜土夢のビールを飲んでいた、、、、


凜は、苦そうな顔で、、


「え~、、、美味しくない、、何これ、、」



亜土夢はあわてて、、凜の側に向かうと


心配そうに、凜に聞いた、、、


「あの~、、凜ちゃん、、大丈夫なの」



凜は、怒った口調で、、、


「亜土夢の、ウソつき、、これ、、美味しくないよ、、」


「そうじゃなくて、、、、エナジードリンク以外を口に入れたんだよ、、、」



凜は、、少しフラフラして、、、


「あっ、、、なんか、、変、、」


「ほらみろ、、、早く、吐き出して」


「う~ん、、、、なんか、、フアフアしてる、、、気持ちいいよ、、」


「えっ、、これって、ただ、、酔っているだけなの、、、あれだけの量で、、、」



凜は、フラフラと歩くと、そのまま、、ベッドに横たわって寝てしまった、、、


亜土夢は、、心配そうに見ていたが、、どこも異常は無さそうにみえた、、、



亜土夢は思った、、、


「早く、、凜の機能とか調べて、把握しないと、、、大変な事になるぞ、、、見た目は二十歳前後に見えるけど、、中身がまだ、小学生レベルだからな、、、、性格も含めて全て、、、かわいいけど、、、あっ、いけない、、AI、、アンドロイドと言う事を忘れそうだぞ、、、」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ポンコツAIアンドロイドとワンルームライフ 川崎ヒロト @hajimehiroto

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画