病み垢であったヤンデレ美女に四六時中愛されて依存される
みそぎ ことのは
第1話
「最近、雅くん外食しすぎじゃない…?」
「え、そんなことないと思うけどなんで…?」
「私のカードでウー○ーしてって、外出しないでって言ってるのに…。雅くんのアカウントからの請求少ないよ…?なんで遠慮なんてするの…?このままなら私、なんのためにお金稼いでるのか、なんのために生きてるのか分からなくなっちゃうよ。」
「そんなこと言われても、申し訳ないし…。ちょっと依存しすぎじゃない…?」
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SNSのおかげなのか個人の何でもない素人が企業からお仕事をもらえたり、自分の操作できる以上の範囲に影響力を及ばすようになってしまった現代。弱小とは言えインフルエンサーと呼ばれる類の活動をしていた私は身の丈に合わない生活、常に人に自分を見られている閉塞感に耐え切れず、所謂鬱になってしまった。周りにはキラキラしたような明るい子が多く、抑うつ状態のことを誰にも相談することができず、熱の出ないインフルエンザみたいな全身の気だるさを抱えたまま、世に聞くメンクリというところに足を運ぶことになった。
MBTIのような質問をA4で5ページ分ほど答えさせられたあと、抗うつ薬を処方され、なんだか解決したんだか、してないんだか疑問だが薬でまた活力がわけばと思い薬を飲み始めることにした。次の日薬を飲んだせいなのかプラシーボ効果なのか、どこかも分からない小企業の案件をこなして、撮影を終えると経験したこともないような睡魔に襲われた。やはり、脳の環境をに影響を及ぼすほどの薬は副作用も激しいようで、撮影と睡眠の繰り返しを続ける日々が続く事になった。同じ毎日の繰り返しで疲弊する心とは裏腹に体や脳は活力があるという矛盾に2週間程でついに耐えきれなくなった。。今日は薬を飲まないと覚悟を決めて寝た次の日、今までの反動か起きた時から金縛りのような倦怠感に全身を侵され、排泄のために地を這ってトイレに向かわなければならないほどの地獄がやってきた。いよいよこのままではだめだと思い同じ状況の話を聞きたいので、所謂やみあかというやつを作る事にした。無理に明るいことや人の目につくような投稿をする必要がない環境は今の私にとってはまるで天国のようで、文字とは言え人と話すことが久しぶりに楽しいと感じた。そこで、私は雅くんという人物に出会うことになる。
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