神命
幻想休日
詩なる物を書き馳せたならば。
時忙しなく
夕暮れ溶ける淡い町模様に
心打たれる
この辛辣なる
日々の切情を
ただ一会に
返すなど出来ず
さざめく昏倒の波打ち際で
ただ空を慈しむ
晴れやかなる
その折りと
徒然なる花々の恋に
ただ仰ぎ見た青さが
雫となり駆ける
ああ、世界
このうら若き子らを乗せた世界
ただ一度舞い戻ってほしい
時になりえない
その死後まで
何かを見せ続けてほしい
それぞ子らは夢と呼び
大人はまた童心を諭す
さぞ世界は人間譚に
聞き覚えなく
羅列的な羅針を超えた
方角を示し
命の雪原に
荒城の脈を打つ
それぞ地獄なりとも
天は待つ
そなたを待つ
行くがいい世界という
終わりなき螺旋の渦を
さも知らぬ顔で
誰にも見せれぬ
唯一性を持ちながらも
ああ、世界
されど世界
今日ここに
そなたと生きる
私を思いながらも
与が道を行け
それぞ神命にあたる
人なのだ
人足りえる命の方便なのだ。
神命 幻想休日 @q01qq02
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