第22話 海の幸



「なぁ..高松よ」

「どうした?松山?」

「なぜ..俺はモテないんだ?」

「俺だったら、カビよりもお前を選ぶぞ」

「質問に答えろよッッ!」

「そいだな、まだ出会って一日目だが」

「そういやーそうだな」

「これだけは言える」

「おっおう、オブラートに包めよ」

「お前ってコブダイの親戚みたいな顔してるよな」

「何でモテないかを聞いているんだよ」

「ウルセェ!コブダイ未満の雑魚が調子乗るな!モテるかモテないか以前の話だァァ!」

「ウルセェ!クソ松!テメェみたいな!魚以下の逸物が何ってるんだ!クソタレガァ!」

「入学2日目から勢いが良いな!高松よ!」

「お前は..たしか」

「茂図 苦だ」

「あーもずく」


もずくって変な名前だな

そう言えば此奴って彼女持ち何だっけ?

まぁ今度、可愛い女の子紹介してもらうから良いが


「で!何の話をしていたんだ!2人とも」

「バカ山がモテない理由について」

「単純に性格だろ」

「俺は顔もだと思う」

「相談する相手ミスったか」

「そういえば今日、俺の彼女の誕生日何だよな」

「「へぇー」」

「で、何を渡せば良いと思う?」

「動物の図鑑とか?」

「いやいや、ダンゴムシの抜け殻だろ」

「そうか..お前らが知っている女子って」

「お前ら何の話をしてるんだ?」

「て..鉄..」

「彼女なら昔、居たぞ」

「昔って」

「1週間前さ」

「そうかぁ!松山!自陣に敵アリィッ!」

「赤旗ヲぉ挙げロォオオオ..!」


嘘ダァ、嘘ダァ!

クソォ!ぬちこれす

いるぜねぇ


スカート同盟がぁ..がぁ..がぁ


俺と高松は椅子を物凄い勢いで立ち上がった


「おいおい!彼女の名前と性格と美人かどうかを教えろ」

「あっえっ..」

「さぁあ!言えぇッッ!」

「なっ名前は、」

「早く!言えッッ」

「なっ..名前は、上着 天梨」

「ん..?あっ...えっ..え?」

「どうした..?もずく..世界が秋刀魚になった時の様な顔色してるんだ」

「おっ..俺の彼女の名前とおっ..同じ名前」

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