冤罪で「犯罪者は要らない」と家から追放され、高校からは理不尽に退学されられました。転校先では理解のある美少女たちに囲まれながら、クズな人間を全員ざまぁしていきます。

綾咲 響真

第1話 美人でエッチな叔母に引き取られる。

 ――6月初旬。


 長いこと電車に揺られ、目的の駅でホームに降りると久々に再開する叔母――榎本えのもと 麻里まりさんの姿があった。


「麻里さん、お久しぶりです」


「ん……まもるか? いや、しばらく見ない間にずいぶんとかっこよくなったじゃないか」


 そう言って頭をなでてくれる叔母は相変わらずエッチで、高校生の俺にはあまりにも刺激の強すぎる格好をしている。


 上はタンクトップで面積の少ない布から今にも破裂しそうな胸があふれ出し、下はホットパンツで肉付きのいいムッチムチな太ももを全開に露出。


 というか、ぷりっぷりなお尻の肉だってもはや半分くらい見えてしまっている。ここ、駅のホームなのに……。


 叔母は昔からこうなのだ。エッチで……ものすごく美人。確か今40代くらいのはずなのにまるで20代くらいに見える。


 吊り上がり気味の瞳に色白の肌、紫に染めたサラサラな髪はポニーテールにしている。


「よし。それじゃ、さっそく行くか」


「あっ、はい……お世話になります!」


 そして俺は、今日からそんな美人でエッチな叔母の家に引き取られることになっている。


 つい先日、俺は完全な冤罪で家を追い出され、高校からは理不尽に退学にさせられた。


 完全に身寄りのなくなった俺を引き取ってくれたのが、叔母の麻里さんだったのだ。


「着いたぞ、今日からここがお前の部屋だ」


「おぉ……」


 麻里さんが案内してくれたのは、かなり高級そうなマンションだった。


 この叔母、実は有名なエロマンガ家でかなりのお金持ちなのである。


「私の部屋の隣に、お前の部屋を丸々貸し切ったから好きに使っていいぞ」


「えぇっ、そこまでしてくれたんですか!?」


 てっきり住んでいる部屋の一部を借りられるとかだと思っていた。まさか、部屋を丸々一室借りてくれるなんて……。


 俺は叔母に何度も感謝の思いを伝えてから、鍵を受け取って自室へと入った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る