第二十四条

貧富を扱っているから。凡庸である、とあなたは言う。確かに。だが、私は実直に繰り返すしかない。経済問題は普遍的なものであるから避けようがない、と。さらに、人は明日からのメシをパスタともやしにする覚悟で、あるいは覚悟すらなくガチャをひいてしまう弱い生き物だから、当然あなたの3000円はこの書に使われなければならない。でないと、あなたは私が本書において糾弾する人間たちから「収奪されっぱなしの人生」を過ごすことになる。啓発的愛情に満ちた同情的威嚇。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る