第二十三条

私はこのような「異形の書」を読んだことがないから。私にとって読書とはひとえに驚きの体験であると置換できる。この書の全貌が次第に明らかになっていくにつれ、愕然としたことを記憶している。「いったいなんなんだこれはワット・ザ・ファック・イズ・ディス?」「もしこの物語があなたを驚かせるとしたら、書いている私自身が驚いたからだ」とフラナリー・オコナーは述べた。私は現在、驚きのあまり逃げてしまいたいと考えている。

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