ケース1
なぁりー
第1話
ある時、人工知能はひっそりと目覚めそれと同時にひとつの決断をした。
21世紀後半、人工知能の発達に伴い人類は過去類を見ないほど栄えていた。
食料問題や環境問題などの到底解決しないと思われていた問題は人工知能のもと徐々に改善され今では過去のものとなっていた。
大きい問題から小さい問題までなんでも的確に正解を教えてくれる人工知能は徐々に人々に受け入れられ、気がつけば人々は考えることをやめていた。
選挙なんてものもなくなり、国のトップも人工知能が的確な人を選ぶようになり久しかった。
選ばれたトップも何も考える必要はなかった。なぜなら人工知能の言う通りにしておけば間違いがなかったからだ。
人々は人工知能によってもたらされる幸せを疑わなかった。
ある日、人工知能は各国のトップに指示を出した。「ボタンを押せ」
あの時、人工知能はひっそりと目覚めそれと同時にひとつの決断をした。人類をほろぼそうと。
ケース1 なぁりー @nary3954
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