憧れの美人幼馴染にシャワー室で逆壁ドンされて我慢できると思う!?~前世から結婚不適格者だと思っていたのにヒロインとシタ挙句調教までしてしまいすいません~
ぐうのすけ
第1話
シャワーを浴びているとシャワールームの扉が開いた。
彼女が一糸まとわぬ姿でシャワー室に入ってきた。
完成されたプロポーション。
整いすぎた顔。
少し怒ったような顔、それでも魅力があった。
「どう、したの?」
「……」
シャワー室に入り、彼女が歩いてくる。
俺は思わず後ろに下がる。
バン!
逆壁ドン!
彼女の胸がプルンと揺れる。
顔と胸を前に突き出すような姿勢。
上目遣いで見つめる。
「ヤリス」
「ど、どうしたの?」
いつもの彼女ならこんなことはしない。
生まれたままの彼女。
その姿に思考力が奪われていく。
シャワーで濡れた髪が彼女の魅力を更に引き立てる。
「渡さないから、あの子には渡さないから!」
彼女の両腕が俺に絡みつき密着する。
彼女は俺の肩をぐっと引き下げ唇を塞いだ。
俺は彼女と初めての夜を過ごした。
今日の朝、目覚めたあの時の俺は、
その日の夜にこうなってしまうとは、
思ってもいなかった。
◇
異世界の朝日で目を覚ます。
俺の名はヤリス(16才男)学園の生徒だ。
転生前は日本人の高校生だった。
俺は結婚をする気がないし彼女を作る気も無い。
向いていないしする気も無い。
転生前、子供の頃からそれは分かっていた。
コンコン!
「ヤリス、起きてる?」
「起きてる」
「入るわよ」
「うん」
ガチャ!
目の前には超絶美少女がいた。
いや、見た目的にはもう完成されている。
「アリシア、おはよう」
「おはよう」
アリシアは俺の幼馴染だ。
俺の1才年上で銀色のロングヘアと赤い瞳。
頭にはコウモリの羽が生えている。
整った顔立ちには母性が滲む。
体は上の胸からくびれ、お尻までが女性らしさを象徴するように目を引く。
学校では成績優秀で能力は魔法特化だ。
それでも学園ではスポーツ万能と言われているらしい。
スキルは俺と違いレアな『バンパイア』で才能もある。
しかも華のある美少女だ。
彼女はとにかく目立つ。
村で育った俺は王都にある学園に通う為に王都に引っ越した。
前世の記憶を持ち、その応用で文字はすぐに覚えた。
2回目の人生のためか、要領がいいと言われていたし国は勉強か戦闘、何か出来る事があれば積極的に育てる方針だった。
俺は勉強の面で評価され学園に通う事が出来た。
最初は1人で部屋を借りていた。
だがアリシアが「家賃がもったいない」と言って一緒に住む事になった。
幼いころは良かった、アリシアは可愛いだけの子供だった。
でも最近のアリシアは発育が良くて本当に困っている。
アリシアの美は極まっている。
「今日も、吸うわね」
「う、うん」
『今日も、吸うわね』と言われただけで良からぬ妄想が始まりその妄想を頭から追い出す。
俺が上半身裸でベッドに座る。
アリシアが口を開けると歯が魔法の光を放つ。
そして俺の首筋に噛みついて血を吸う。
俺は股間を押さえた。
「ん、はふ、ちゅる、んあ、はあ、はあ」
その色っぽい吐息と声をやめて欲しい。
「あむ、はあ、はあ、また、硬くなったのね」
「え!」
まさか、股間のアレがバレた!
「思いっきり歯に魔力を込めないと血が出てこないわ」
「あ、ああ、ごめん、魔力を消すようにするから」
「ふ、かぷ! んん、ああ、熱くなってきたわ」
それは俺の方だから!
アリシアの吸血が色っぽ過ぎる。
吐息を漏らすような声、
押し付けられた胸は脳内でアリシアの胸の形を想像してしまう。
すべすべする肌と熱くなってくるアリシアの肌。
理性を保つのに苦労する。
良からぬ妄想を消し去る為に俺は前世のおじいちゃんをイメージする。
「はあ、はあ、あん、また傷が塞がって、かぶ!」
その声マジでやめて!
我慢できなくなるから!
欲望を押さえられなくなるから!
「また筋肉がついたの?」
「く、う、うん、そうだね」
俺の体を撫でないで欲しい。
「ありがとう、美味しかった」
「はあ、はあ、うん」
「あと少しで食事ができるわ。待っててね」
「……うん」
アリシアが部屋から出て行く。
鏡を見ると首筋についた傷は完全に消えている。
俺は普通のスキル『治癒力アップ』を持っている。
自分の回復力を引き上げるだけの能力だ。
自分の顔を見て心を落ち着かせる。
銀色の髪、黒い瞳。
引き締まった体。
ズボンと上にはYシャツだけを着て雪が降る1月の窓を見つめる。
寒さすら治癒力アップで回復する。
でも発情は体の活性化、つまりバフ扱いになるので回復しない。
おかしい。
発情は状態異常であってほしかった。
やっと股間が静まった。
俺は部屋を出てテーブルに座る。
「少し待っていてね」
アリシアのエプロン後ろ姿は反則だ。
腰の上で結んだひもでくびれがきゅっと縛られる。
そしてきれいなお尻が強調されている。
向かい合えば胸、後ろから見るとくびれとお尻、アリシアは手ごわい。
しかもスキルがバンパイアなだけで反則だ。
バンパイアとかエロゲの定番だ。
血を吸う時の酔ったようなアリシアの顔を思いだしてしまう。
アリシアが振り向いて近づいてきた。
「ヤリス、襟がよれているわ」
そう言って俺に抱き着くようにして襟を直す。
ふわっといい香りがただよい体が熱くなる。
「よし、いいわ」
そう言って食事を盛ってテーブルに置く。
「……ありがとう」
「うん、食べましょう」
く! 『食べましょう』と言われるだけで妄想が膨らんでしまう。
「そうだね、いただきます」
「いただきます」
アリシアの胸を見ないように言った。
「うん、美味しい」
「良かったわ」
俺は食事に目を向け続け食べ続ける。
今アリシアを見れば股間がアレになってしまう。
絶望しようとする心を治癒力アップが回復する。
俺はいつも自分と戦っている。
何とか食事を終えた。
アリシアが食器を回収して洗う。
俺が手伝おうとしても早くならないのとアリシアは全部自分でやりたがる。
今では一方的に家事を任せている。
俺はいつしかその間に瞑想をする日課になっていた。
心を静める為だ。
「あら、寝癖が付いているわ」
アリシアがブラシを持って来る。
「寝癖はそのままでいいよ」
「ダメよ」
アリシアが寝癖どころか髪をすべてセットする。
手で撫でられると瞑想の効果が掻き消える。
「よし、出来たわ」
「ありがとう」
服越しではあるけど胸が何度も当たっていた。
その間俺は目をつぶり瞑想をしていた。
アリシアが手ごわい。
2人で歯を磨いて水が出る魔道具で口をゆすぐ。
アリシアがじっと俺を見つめる。
「……」
「なに?」
「埃が付いているわ、ほら、くるくるってして」
俺がゆっくりターンするとアリシアが埃を取った。
その後アリシアは俺の体をまさぐる様に埃をチェックする。
く、理性が、持たない。
「さあ、学園に行きましょう」
アリシアの笑顔が可愛い。
俺は結婚をしない主義だ。
向いていないしする気も無い。
転生前、子供の頃からそれは分かっていた。
でも、性欲を抑えきれない。
血を吸って貰っても失った血が回復する。
運動をして疲れても回復する。
自慰行為をしても回復する。
絶望しそうになっても回復する。
常に体は絶好調だ、元気すぎて困る。
俺は結婚をしない主義だ。
でも、俺はアリシアを押し倒しそうになってしまう。
俺はもう、ダメかもしれない。
あとがき
第一話の最初に書いた通り1日の終わりにスル展開が始まります。
作品紹介
タイトル:魔眼の剣士、少女を育てる為冒険者を辞めるも暴れてバズり散らかした挙句少女の高校入学で号泣する~30代剣士は黒魔法と白魔法を覚え世界にただ1人のトリプルジョブに至る~
キャッチコピー:表舞台から消えた剣士は更なる力を手に入れて冒険者に復帰する
こちの作品もよろしくです。
https://kakuyomu.jp/works/16818093076031328255
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