26.『妖冥鬼神伝 〜誰一人知らない高校生の青春は人一倍命がけで、それでも彼らは戦い続けた〜』(著:月兎アリス)

<作品URL>https://kakuyomu.jp/works/16818093074459708343

【ジャンル】異世界ファンタジー 【完結済】27,521文字

【セルフレイティング】残酷描写有り


 皆さん、これはヤバイですよ。

 何がって……こちらの作者様が、中学一年生というところです!!

 いやね、私も小説を書き始めたのは、確かこれくらいの年齢だったと思いますが、当時の私は「同調圧力」なんて言葉、知らなかったよ……私も寳來ほうらいくんと一緒ですねw

 末恐ろしい子や……( ºωº )


 せっかくですので、最後まで拝読させて頂きました。 


 いやぁ~……やっぱり若い子の感性ってすごいですねぇ~。

 大人には、絶対に書けない世界を構築していらっしゃいます。

 ストーリーは、高校生の双子兄弟が、妖怪と闘う寳來くんと出会い、異世界へ飛ばされる、という流れですね^^


 何がすごいって、この寳來くんが異世界から来た異星人という設定です。

 しかも、日本でかの有名な陰陽道という技を使います。

 これを異世界ファンタジーとする感性が柔軟で素晴らしいと思いました。

 だって、和風ファンタジー✕異世界ファンタジー✕SFが混ざってるんですよ?

 大人の思考だと、「陰陽道なら日本の立派な歴史の一つ! 歴史ファンタジーか、現代ファンタジーだ!」 ……と考えると思います。

 その概念を覆してくれるような素晴らしい作品でした^^


 双子で視点を切り替えて物語を書く、という手法も斬新ですね。単に私が、双子を主人公にした作品を読んだことがないからかもしれませんが( ˊᵕˋ ; )💦

 つばさ文庫で、四つ子ちゃんか五つ子ちゃんの作品がありましたね。

 そんなに産めないよ、と経産婦は言いたひ( ºωº )


 兄:霊弥、弟:早弥、兄の方がちょっと無口なキャラクターで、弟の方が柔らかいキャラクターと、特徴を書き分けていらっしゃるのが素晴らしいですね^^

 なかなかキャラクターの特徴を書き分ける技術というのは、難しいものです。


 中学生だからこそ書ける内容だな、と私が一番実感したのは、「第六章◆自分に失望【side 早弥】」の話ですね。

 まず、何の先入観も持たずに、以下の台詞を読んでみてください。


「そんな自分は……何もできない、って何度 いましめても、体が覚えてくれない」


「ここに『五龍ごりゅう神田かんだ寳來』っていう君の存在がいること自体が、奇跡なんだよ」


「例え理想の自分じゃなくとも、生きていこう? ほかの理想の自分を、探そうよ」


 なんか私……泣けてきた……(´•̥ ω •̥` )ホロホロ

 そうだよなぁ……中学1年生って、大人じゃないけど、子供というには幼すぎる、こう早く大人になりたいけどなれない、もどかしい気持ちがぎゅっと詰まった筆者様の心の叫びのように私は感じました。

 これは、大人になった私には絶対に書けない台詞です。

 こういう今でしか書けない感性をもっとたくさん書いてください^^

 それこそが、かけがえのない宝物だと私は思います。


 ……さて、ここまで私の感想文を読んでくださっている方には、そろそろが出るかな、とお察しのことかと思います(意味深w)。

 アドバイスですw どうしましょう(*´∇`*)


 できれば、この柔らかくて剥きだしの感性がそのまま育ってゆくところを見守りたい、親のような心持でいますw

 ですが、おそらく筆者さまとしては、それ以上のものを求めていらっしゃるのかな、という熱意を感じましたので、僭越ながら、大人の目線からのアドバイスをここから書かせていただこうと思います。


 ……まぁ、そんな取って食うことはしないので、安心してくださいw

 鬼じゃないからね~👼👼👼


 ストーリーの大まかな流れとしては、とても「動き」があって面白く書けていると思います^^

 あとは、それぞれの「動き」と「動き」の「繋がり」の部分を意識して書いてみると良いかもしれません。

 例えば、「夜中の訓練」が十章から始まりますが、どうして双子くんは、訓練をすることになったのでしょうか?(゜-゜)


 おそらくですが……これから妖怪たちと戦うために必要だから、ということかなぁと思ったのですが、合っておりますかね?💦

 仮にそうだとしたら、寳來くんが双子に向かって「俺がお前らを鍛えてやる!」と言うシーンや、双子くんたち自ら「俺たちにも手伝わせて!」とか言う「繋ぎ」のシーンを書いてあげることで、それまでバラバラだった「動き」と「動き」が一つの線上に繋がったストーリーとして完成します^^

 物事には、必ず何かしら理由や背景があるものなので、そこが書けるようになると、ぐっと作品の奥行が広がると思いますよ(*´∇`*)


 次に、キャラクター設定についてです。

 主人公たちは高校生という設定になっておりますが、中学生という設定で書いてみるのはどうでしょうか?

 どうしても今の自分より年上の主人公を書こうとすると、どこかで不自然な言動(例えば、年齢よりも幼い考え方をしていたり、高校生活ではあまり見られない活動をしていたり、など)が、読者に違和感を与えてしまうことがあるかもしれません。

 作品にリアリティを与える、ということですね^^


 特にファンタジーというのは、いかに「それっぽい」「ありそうでない」ファンタジーを書けているか、という部分で、確実に他の作品と差がつきます✨

 リアリティのあるキャラクターの方が、読者も共感しやすいですし、話に没入できるからです。


 無理して背伸びする必要はないと思うのです^^

 書き手が中学生なら、中学生を主人公とした作品の方が、(大人が書くよりも)確実にリアリティのある作品が書けると思いますので、むしろそこを強みにしてみては、どうでしょうか?(*´∇`*)


 あっ……もしかしたら、子供たちだけで暮らせるように高校生という設定にしたのかなぁ?(・ω・;)

 もしそうだとしたら、高校生を主人公にした小説をたくさん読んでみると良いかもしれません。

 プロフィールを拝見させていただいたのですが、「読む方はあまりしませんが、書く方はかなりしますよ。」と書かれていらっしゃったので、読まないのは勿体ないなぁと( ˊᵕˋ ; )💦

 とにかく、たくさんの本を読む、それから色んな経験をする、そのことは確実に書く上で糧になりますから。読んで損はしないと思いますよ^^


 私も、今回の企画で、たくさんの方の作品を読んで、多くのことを学ばせて頂いております(*ᴗˬᴗ)アリガトウゴザイマスv

 ばしばしインスピレーションも頂いておりますので、早く書きたくてウズウズしております♡(((*´Д`)))♡ 


 ただ、何度も言うようですが……あくまでこれらは、私個人の一意見でしかありませんので、参考程度に受け取ってくださいね~( ˊᵕˋ ; )💦プロジャナイヨ

 中学一年生で、これだけの作品が書けるのですから、自信をもってください!!



 以下は、ちょっと気になった細かい内容になります。


▼「第十章◆夜中の訓練日記【side 霊弥】」

赤羅様あからさまに引いている。」

⇒これは、誤字かな?( ˊᵕˋ ; )💦

 「あからさまに」と平仮名で書くか、

 漢字で書くなら、「明ら様」、「明白」と書いても「あからさま」と読みます^^


 ちなみに「アパート」は、木造の共同住宅で二階建てのもの、と定義があります。

 ここでは十階以上あるということなので、「マンション」とするのが良いかなと思います^^

 「屋根」というのも、「屋上」へ登る、とした方が良いかもしれません(*´∇`*)



▼「第十一章◆いやいや、展開が急すぎませんか?【side 早弥】」

 えっとー……どうしよう( ºωº )

 十階以上の建物から飛び降りたら、普通の人は死にますね(*´∇`*)

 三階からでも怪我をすると思います。下手したら死にます💦

 落ちて異世界へ飛んだから良かったけど……早弥くんが普通の人なら、お兄ちゃん! 飛び降りるのを止めてあげて~! (;´д`)

 でも、これはフィクションだからいいのか……どうなのか……( ºωº )


 大丈夫でしょうか?

 私、嫌な大人になってないでしょうか?💦

 なってたら、誰か突っ込んでー!!

 。・゜・(ノД`)・゜・。

 アリスちゃんに嫌われたくない~(>_<。)💦


 こちらの作品へレビューを書かせて頂けるなら、キャッチコピーは……


 『双子の兄弟が、異世界で妖怪と戦う?! SF和風ファンタジー☆』


 こちらで、いかがでしょうか?


 レビューにアドバイスのような内容は書きませんので、ご安心ください。


 もし、ご不快に思わせてしまったら、大変申し訳ありません💦

 コメントにて、この感想へのご感想を頂けると幸いです(*ᴗˬᴗ)

 参加を取り下げる場合は、「削除希望」とだけコメント頂ければ、こちらの感想は非公開とさせて頂きます。

 宜しくお願い致します。



以上。

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