19.『世界で一番おかしな船』(著:凍花星)
<作品URL>https://kakuyomu.jp/works/16818093078201038945
【ジャンル】詩・童話・その他 【完結済】5,526文字
これは…………泣ける!!
(´•̥ ω •̥` )
『テセウスの船』を題材にした童話ですね。
『テセウスの船』……小説を書かれる皆様なら、もちろん御存知でしょうw
ギリシャ神話に出てくるアテナイの英雄テセウス。クレタ島の迷宮に閉じ込められていたミノタウロスという怪物を退治した話で有名ですよね。
その英雄テセウスが乗っていた船、というのが通称『テセウスの船』。
ですが、そのテセウスの船も、長く使っている間に、壊れた箇所の部品を取り換えていって、やがて全ての部品が新しいものへと取り替わった時、それは果たして本当に『テセウスの船』なのか? ……という、パラドックスです。
似たような話として、人間の細胞も、一週間経てば、新しいものへ変わってしまうので、一週間前の自分と今の自分は、果たして同一人物なのか?
……というパラドックスもありますね。
これを童話にする、というセンスがもう素敵すぎます(*´艸`*)
内容は、絵本で読みたくなるような、ほんわかした文章とストーリー。
一艘の船が、世界を航海する話です。
ただ少し残念なのは、童話だけど、難しい漢字にルビが振られていないことです。
この作品を大人向けの童話として書かれているなら、わかります。
でも、大人で童話を読む人は少ないでしょうし、異世界ファンタジーが主流であるこのカクヨム世界では、更に極少の天然記念物的な存在だと思っています(笑)。
個人的に、私が読んでいいなと思った童話や子供向けの小説は、是非うちの子供たちにも読ませたいと考えておりますので、出来れば、童話や子供向けの小説には、小学生が読める程度の漢字を使うこと、もしくは、ルビを振ることを配慮いただけたら、とっても嬉しいです^^
童話でも、意外とルビがついてない作品って多いのですよ~💦
小学生で習う漢字って、意外と、少ないです!
みなさん、書かれている作品の対象年齢は、よく考えて作られた方が良いと思いますよぉ~( ºωº ) ←自分が読み聞かせしたくないだけw
「カモメに話す土産話なんて船の想像だけで足りるようなものだった。」
この一文の意味がちょっとよく分かりませんでした💦
この書き方だと、船がカモメを見下しているようにも受け取れます。
「~なんて」という言葉は、前にある言葉を軽んじる意味合いを含みます。後述で、「大切な友達とした大切な約束」と書かれているのですから、「なんて」と表現するのは、ちょっとここの文章に合わない気がしますね。
この一文の前後で、船があれこれを想像する文章が書かれているので、カモメに話そうとしている土産話を、この時点では、まだ想像の範囲でしかなかった、的なことを伝えたかったのかしら?
「そう考えるだけで心は満たされていく。
カモメに話す土産話は、船の想像だけでつくられていった。
カモメに見守られて出航した船は海の真ん中を独りで奔る。」
とかじゃ、ニュアンスが違いますかね?💦
「船は少し馬鹿にされたような気がして、どんな言葉を返せばいいのかわからなくなった。本当のことを言われているだけなのに、心のどこかがひんやりと冷たくなった船はすっかり黙り込んでしまった。」
ここの描写は、突然、冷や水を浴びせられるような、どきりとさせられる文章ですね。とてもいいと思いました^^
「どうしてかと問う前に船はどっと渡された優しさをどう受け止めるべきかわからなかった。」
船が、初めてもらった〝優しさ〟に戸惑う様子がよく分かります。
ただ、以下のように「、」を入れた方が、より読みやすくなるかと思います^^
「どうしてかと問う前に、船は、どっと渡された優しさを、どう受け止めるべきかわからなかった。」
他の作品を読ませていただいても感じるのですが、皆さま、意外と主語の後に「、」を打たれないのですよねぇ。
あれって、何故でしょうか?(聞くなってかw)
「〇〇は、~をした。」
という基本的な文章体形は、小学生の国語で習うんだけどなぁ|д゚)チラッ
短い文章に「、」は不要、というのは分かります。
例えば、以下のような文の場合は、「、」がなくても意味が通じますよね。
「ぼくは犬だ。」
でも、これが、以下のように形容詞がつくと、ちょっと読みにくい。
「ぼくは白い犬だ。」
これは、「ぼくは」と「犬だ」という=で繋がれる言葉が離れてしまうからです。
だから、次のように「、」を打ちます。
「ぼくは、白い犬だ。」
「、」で区切られた文章は、幼稚に見える、高尚じゃない、というイメージがもしあるようでしたら、それは払拭された方がいいと思います。
むしろ「、」をうまく使いこなせてこそ、文章レベルがUPすると思います!
「でも、ちょっと違かった。」
⇒ここの表現は、わざとでしょうか?💦
「違かった」は、口語でなら使うかもしれませんが、正しい日本語ではないです。
他の箇所の文章にあわせて、「でも、ちょっと違ってた。」とされる方が良いような気がします^^
「長い夜は恐ろしいが、こんな素晴らしいな景色が見れるなら夜があってもいいと思った。」
⇒「素晴らしい景色」ですね( ºωº )
とっても素敵な一文なので、ここも、出来れば以下のように「、」を打ってあげると読みやすくなると思います。
「長い夜は恐ろしいが、こんな素晴らしい景色が見れるなら、夜があってもいいと思った。」
「きみが世界一周をやり遂げるまで一緒に入れなくてごめんね。」
⇒あぁ~! 「一緒にいれなくて」ですね💦
一番、盛り上がるところなので、誤字は……誤字は気を付けましょう( ºωº )
私もやるけど(;^ω^)
「あんなところに大きな星が縫われてるなんてきっと世界で一番おかしな船だよ。」
⇒ここも「、」が欲しいですね。
すみません、なんか私「、」信者みたいになってませんかね?( ºωº )チガウヨ
「あんなところに大きな星が縫われてるなんて、きっと世界で一番おかしな船だよ。」
この最後の終わり方は、他の方も応援コメントに書かれていらっしゃいましたが、とっても素敵な、感情を揺さぶられる素晴らしい終わり方だと思います^^
いろいろと、ネチネチ小姑のように指摘してしまいましたが、堪忍してね。
(。>人<)
とっても心あたたまる、素敵なお話でした^^
あ、あとキャッチコピーの色がデフォルトの黒色でしたので、できれば他の目立つ色に変えた方が断然読まれやすくなると思います!
前に感想を書いた方からも、色の変え方が分からない、と仰られていたので、念のため説明しておきましょう。
小説の編集画面に、キャッチコピーとかあらすじを書く画面がありますよね。
そこをず~~~っと↓へスクロールしていくと、「表示設定」>「イメージカラー」を設定する箇所があります。
ここで選択した色が、キャッチコピーに反映されますので、ご活用ください^^
こちらの作品へレビューを書かせて頂けるなら、キャッチコピーは……
『これが、かの有名な【テセウスの船】の真相だ! きっと泣く。間違いない』
こちらで、いかがでしょうか?
レビューにアドバイスのような内容は書きませんので、ご安心ください。
もし、ご不快に思わせてしまったら、大変申し訳ありません💦
コメントにて、この感想へのご感想を頂けると幸いです(*ᴗˬᴗ)
参加を取り下げる場合は、「削除希望」とだけコメント頂ければ、こちらの感想は非公開とさせて頂きます。
宜しくお願い致します。
以上。
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