生きる理由は

みり

第1話

今日を生きる勇気も覚悟もないくせに。

明日が来なければいいと思いながら、

明日を生きる理由も勇気もないままに、

絶望と悲しみにまみれた今日を迎えるんだ。

死にたいと思いながら、死ぬ覚悟もないくせに。

目覚めなければと思うけど、そんな思うようにはならなくて。

ただ、明日が来なければと願うくせ、

死ぬこともできないから生きている。

生きたいから生きているんじゃない。

死ぬ勇気も覚悟もないから意味もなく生きているだけのくせ、死ねたら楽になんてくだらないことを考えて。

死にたいんじゃない、ただ今から逃げだしたいだけなんだ。

本当は跡形もなく消えてしまいたい。

初めから自分なんていなかったかのように。


そんな自分を変えようともせず、

今日を生きる覚悟も足りず、無駄な日を過ごしてく。

明日はきっと今日より無駄な時をすごすのだ。

無駄だと知りながら、変われない自分が嫌になる。

そう思うくせ変わろうともしないで。

変われるなんて思わない。

そんな自分に価値などない。

そう思うのに、自らを殺す選択もできなくて。

明日を生きる気力もないままに、

自身の感情だけが消えていく。

死にたいと思いながら、

どうしたいのか、どうすればいいのかさえ、

わからなくって。

誰かの求める答えを探してる。

自分の人生の正解じゃない。

誰かが望む正解に近づける事を選んでる。

思えば思うほど、自分だけがこの世界の汚点で、出来損ないで。自分だけが正しく生きていない気がして。

正しさなんて、正解なんて人それぞれなのに。

どうしたって自分だけが間違った存在のようで。











        「たすけて」



ここでは言えるのに、

たった一言がこのひと言が口には出せなくて…

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