第5話 ネットニュース

【白昼の悪夢! 小学生の集団発狂】

 6月24日月曜日。梅雨特有の湿った暑さが感じられる曇り空の下、██駅前の広場には異様な光景が広がっていた。

 午後1時頃、██駅前の広場にて「小学生くらいの児童十数名が広場で泣き喚いている」と警察に通報が入った。近くの警官が駆けつけると、小学校低学年くらいの児童十数名がひとかたまりになって半ば絶叫するように泣いていたという。警官が児童に事情を聞くも的を得ない回答をするばかりで訳が分からず、その後救急隊が駆けつけ児童達は病院に搬送された。

 当時その光景を目撃した人々に話を聞くと

「何の脈絡もなくいきなり泣き出した」

「女の人が児童の集団に何か言って、その後泣き出した」

「『ゆいちゃんが来る』と言って泣いていた」

 など、様々な証言が得られたが真実は定かではない。

 なお病院に搬送された児童は現在も治療中であり、話を聞ける状態にないという。一刻も早い回復を心より願っている。

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