第3話 みさの家は・・・
みさは俺を家まで連れてってくれた。みさの家の前に着くと、俺はびっくりした。アパートとかを想像していたのに、そこは空手道場だったのだ。シャッターがしまってはいるが、掲げられている看板に、一条空手道場と書かれていた。
「って、おいおい、みさの家って空手道場なのか?」
俺が聞くとみさは満面の笑みで答えた。
「えぇ、そうよ!私は今から練習するけど、とりあえず中入ろ」
みさはシャッターをあげ、部屋の電気をつけた。部屋の中には、いろいろな防具や筋トレグッズがあった。
「ちあきは、そこに座ってな、今毛布もってくるから、」
みさは俺を部屋に入れて、奥の棚から毛布を出した。
「はい!毛布!」
みさは俺に毛布を渡してくれた。
「みさはさ、ここで寝泊まりしてるの?」
俺が毛布にくるまりながら聞くと、みさは答えた。
「そうだよ!今から道着に着替えるから、トイレ、覗かないでよ!」
みさはこれまた奥の棚から道着を出し、トイレに入った。俺はみさが着替えている間、部屋を見渡した。空手道場なんて初めてだが、なんかすごいと思った。みさは着替え終わると、トイレから出てきて、1人で練習を始めた。サンドバッグ?みたいなものにパンチをしたり、蹴ったりしていた。その日は昼になるまで、俺はみさの家にお世話になった。みさの部屋を出る時、みさは俺にいつでもきなよ、と言ってくれたので俺は甘えて、その日から毎日のようにみさの道場に通っては泊まっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます