わたしが、眠れないのは
@haruhi_
第1話
ひとりで寝れなくなった、
あなたと半同棲を始めてから。
あなたと一緒にベッドに入る夜、わたしはあなたと同時に眠りにつく。
1人の夜はストゼロのロング缶とショート缶を1本ずつ開け、午前4時に寝落ちる。
目が覚めるのは午前6時。
目覚ましをかけているわけでも、早起きをしなければならない理由があるわけでもなく、2時間で目が覚める。
そこからもう一度眠れるわけでもなく、一日が始まる。
幼稚だ。
1人で寝れないなんて、小学生になったばかりの頃、親と一緒に寝るのをやめたとき以来。
『寝酒 睡眠薬 どっちが健康に悪い』
あなたがくれたサメのぬいぐるみを抱きしめて、検索バーに打ち込む。ネットの情報を読み漁っても、出てくるのは少し考えればわかる答えばかり。
あなたに置いていかれる、
ただ眠れないだけで、わたしの思考は不穏な妄想とあなたに支配される。
あなたも目にするツイッターの裏垢に、意味のない不安を吐き出す。
朝になれば、それを見たあなたからのラインが来る。
それを信じて、アルコールのせいで朦朧とした意識の中わたしは寝落ちる。
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