第8話 回顧録
話は少し遡る。俺は今40代、昔から勉強だけは良くできた典型的なガリ勉タイプで彼女はおろか友達もいなかったが、地元でも最高の進学校に入学し難関国立大学の経営学部を優秀な成績で卒業。就職も就職超氷河期だったが大手会社の方から誘いが何社もあっあたが全て断った。俺には実家の鉄工所を大企業に成長させ何は上場企業にまで発展させると言う野望があったからだ。
町工場クラスの会社だったが精密加工が得意で同業他社でも真似できない程の精度の加工ができる為自信はあった。
俺には出来の悪い弟龍二がいた。
龍二は勉強は全く出来なかったが美術だけは得意で美術の時間に描いた絵がコンクールで金賞をとった事もあった。結局学業ついていけずに底辺高校を留年した上中退したが男女問わず友達が多く彼女らしき女性も頻繁に連れ込んでいた。
インターネットもまだ無いこの時代、俺の密かな楽しみは弟の部屋に仕掛けたマイクロカメラから送られてくる龍二と彼女のセックスを覗いてシコる事だった。
龍二が高校中退後、画家になると言って家を出た後はこの楽しみもなくなりズリネタに困ったのをよく覚えている。
第九話に続く
※この話はフィクションです。実在の人物団体とは関係ありません。
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